こんにちは。遅ればせながら、大学入試共通テストの英語を解いてみました。時間は80分、すべて長文ですさまじい情報量です。各予備校による講評ではやや難化、変化なしということですが、実際の肌感覚をまとめていきます。
そして、解き終わって一息ついていると、やはり「神奈川県入試はどうなるんだろう」と考えてしまいます。ざっくばらんに高校入試のこともまとめています。
相変わらずの膨大な量
共通テストの英語(リーディング)は時間が80分。大問は6つですべてが長文、40ページにわたる問題冊子には日本語はありません。
とにかく読解量が多く、英語での情報処理スピードが問われます。高校入試に比べれば、単語は難しいのですが、文の読みづらさはあまりないため、とにかく処理速度が問われている印象です。
時間配分が命
いかに長文に時間を残せるか
正直、高校受験の指導で大学入試の問題には久しく触れていませんでした。そのため、共通テストの形式もわからず、とにかく80分で解ききるために速く速く解こうとした結果、時間ギリギリでした。
こういった問題は事前の戦略と時間配分が命です。今回僕が解いた時には、最後の二つの大問を解く時間が圧迫されて、かなりしんどかったというのが正直なところです。(失点は最終の問6に集まっています。)
神奈川県入試でいう、問7(資料活用読解)のような問題が冒頭から登場し、昨年の記事でも書いた通り、文法問題はほとんどないままひたすら長文が続いていきます。
前半の、広告を見ながら答える問題やグラフを見て答える問題をいかに早く突破できるかがポイントだと感じました。
後半の長文はストーリーの時系列がゴチャゴチャだったりと、長いだけでなく根拠の確認に手間がかかる問題だったのでなおさらです。
受験生に伝えたこと
実はちょうど、昨日の英語の入試対策の授業で同じことを話しました。一人の生徒が神奈川県入試の問4に5分もかけていたんですね。年によっては難しい文法が出題されることもある、語順整序の問題に5分。
神奈川の方なら、その時点で“おおやらかし”だとわかっていただけるはずです。取らなければいけない点数に対して、そもそもそこでとる必要はあまりないということもあり、50分で解いた後にすぐ伝えました。
当日、「これまで頑張ってきたからなんとしても…」という思いで、ついつい想定よりも時間をかけてしまい、結果的に全体の得点が伸びなかった、というのはよく聞く話ですが、そんなにもったいないことはありません。「もう少し考えればわかるかも」と思ってしまうんですね。
「練習でできなかったことが本番で急にできるようになることはあり得ない。」「試験で想定外のことをやることの方がよっぽど、これまで頑張ってきた自分に対して失礼だ。」こういう話をしたんです。
でも、実際に自分で解いてみると、時間配分を解きながら意識することは難しいですね。。。だからこそ、事前の準備が必要なのだと、今日の授業でまた伝えようと思います。
今年の神奈川県入試も長文に?
時間配分の話を神奈川県入試の話に当てはめると、やはり問6以降にどれだけ時間をかけられるかということになります。1問5点と高い配点の問6~問8、ここでどれだけ食らいつけるかが、特に下位~中堅層では肝になります。
特に今年(2024年度)の受験生は、学習指導要領が変わり、新しい教科書に代わってから3年間を学んだ初めての代です。(現高1は中2から新指導要領)
2021年からの指導要領での英語の変更点のひとつに語彙数の増加がありました。2024年度の神奈川県入試で英語が難化するとしたら、長文ではないかと思います。長くなる、複雑になる、単語のレベルが上がる、単語の注釈が少なくなる、大問がもう一つ増えるくらい文量の増加を想定しておくくらいがちょうどよいと思います。
面接一律実施の廃止など、入試制度変更のトップランナーとして高校受験をする今年の中3にはなるべく想定外がないように祈るばかりですが、何があっても良いように、準備はしておきましょう。
おわりに
共通テストを受けた大学受験生の方はお疲れさまでした。おそらく、もう次に向かって進んでいるはずです。
これを読んでいる人は、神奈川県の高校受験生の人が多いでしょうか。2月14日の試験当日まで、のこり25日ですね。まだまだできることは残っています。一日を大切に、一つ一つ×を〇に変えていきましょう!
コメント