高校入試

【神奈川県高校入試】内申点で合否が決まる入試相談(進路相談)制度について

高校入試

神奈川県の私立高校の多くは、入試相談と呼ばれる制度を採用しています。「私立高校は内申で決まる」というのは、中学生やその保護者の方なら一度は聞いたことがあるかと思います。

内申とは学校の成績のことです。調査書、評定と言われてもおおよそ同じで学校成績を指す言葉だと思って大丈夫です。

よく春先のご面談などで、「併願の私立高校も落ちた場合どうすれば…」といったご相談を頂くことがあります。内申点を満たしていれば不合格になることは本当にないのか、不安になるという方もいらっしゃると思います。

入学相談制度について

入学相談制度は、私立高校があらかじめ合否の基準となる内申点や加点優遇項目を中学校に提示する制度です。

各私立高校の募集要項は毎年9月に公開されます。中学校側には内申点の基準が提示され、三者面談などで生徒の希望を聞きながら、基準の成績に達するかどうかを見て進路指導をしていきます。

神奈川県内の多くの中学校では、11月の半ばに定期テストが行われて3年生の2学期の成績資料が出そろいます。11月の末から12月の始めには三者面談が行われ、その面談の際に3年2学期の内申点が中学校から各家庭に知らされます。

多くの場合、このタイミングで私立高校の受験意思の確認が行われます。私立が第一志望なのか。併願なのか。推薦なのか一般なのか。それによって基準も変わってくるので、きちんと家庭と中学校の先生の間で話をしたうえで、中学校側は私立高校側に提出する資料の作成にかかります。

12月の半ばには中学校の先生が各私立高校に資料を提出して、高校側は打診基準とその生徒の内申点、及び欠席日数や検定などの加点項目を加味して、合格可能性を判断します。

そのため、12月の段階で特に何も言われなかった場合に、不合格になることは99.9%ありません。募集人数を上回っていたとしても、基準に達している受験生は合格になります。

だから、私立は内申で決まると言われるんですね。

実質倍率から見る入試相談制度

それでも何人かに一人は落ちることもあるのでは?心配な方のために、相模原地域の私立高校の倍率データを一部ご紹介します。

光明相模原の方は1438人中一人だけ不合格が出ています。何があったのかはわかりかねますが、かなりレアケースです。

実際に、光明相模原高校の入試担当の先生はお話しの中で、「基準を超えていれば不合格にすることはない」とおっしゃっていました。

高校募集応募受験合格実質倍率
麻布大附属※1200 393 393 3931.0
光明学園相模原※21501439143814371.0

※1:2023年度進学コースの一般A方式
※2:2023年度総合コースの一般入試(書類選考含む)

注意しなければいけないこと

上記のように、データを見ると一部受験者数と合格者数に若干の差がある高校もあります。近隣では東海大相模高校も同様に数人の不合格者が出ているようでした。

東海大相模高校は、内申基準を超えていない場合でも、当日試験の点数で○割以上得点すれば合格にするという制度になっています。このような場合には多少の不合格が出てしまうのは仕方のないことだと思います。内申基準をクリアしている受験生から不合格者は出ていないはずです。

ただ、特殊な例として入試相談で私立高校側からが内定をもらっていても、試験当日の点数が極端に低い場合や、面接での態度に問題があった場合などには不合格になってしまう場合もあります。

油断することなく、たとえ私立が第一志望ではなかったとしても全力で試験に取り組むことが大切です。

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