神奈川県の公立高校入試には、追検査というものがあります。追検査は、感染症やその他当日のアクシデントなどで本試験を受けられない人のための5教科の検査です。
2023年の12月の記者発表資料で追検査の対象者はこのように書かれています。
| 月経随伴症状等の体調不良等の場合 新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ等の感染症に罹患した場合 自然災害や検査会場に向かう途中の事故・事件に巻き込まれた場合 痴漢の被害に遭った場合 等 |
ただ、代わりの試験が用意されているとはいえ、本試験と比べたときの難易度が大きく変化していると、受験生にとっての安心材料とはなりえません。
そこで、今回は教科ごとに2026(令和8)年度の神奈川県入試における追検査がどのような出題内容だったのかを見ていきます。
また、難易度についても記していますが、ここでの難易度は、同年の本試験と比較したものです。
主観的な判断になるので、他の感覚を持つ人がいるかもしれませんがその点についてはご了承ください。
※ちなみに追検査は平均点が出ませんので、解いた人それぞれの感覚でした難易度の判断はできません。
英語
本試験との難度比較:同等
本試験と同様、見た目の傾向変化がありました。リスニング(ウ)は2025年度入試までの見た目に近いです。出題数が増えた文法問題は追検査の方がやや難しい印象です。特に問4の(イ)は、文型についての理解がないと解けません。
問6以降の読解も見た目、難度ともに揃っています。本試験の問7(イ)が、おそらく正答率が低いだろうと思っています。それと比べると、追検査は標準的。
文法は追検査の方がやや難、読解は追検査の方がやや易ということで、難度比較は同等としました。追検査受験者の多くは、本試験で傾向変化を確認してから受験したと思うので、そう考えると少し取りやすかったかもしれません。
国語
本試験との難度比較:同等
問五の形式が変わってから3年目。本試験との見た目の変化はありません。難易度も同等と言ってよい範囲だと思います。
問二の小説文は、本試験がややかためな本文だったのに対し、追検査は読み進めやすい題材だったと思います。設問もシンプルです。(オ)が本文中の表現の効果について問う問題で、小説文での出題としては新傾向。本試験を解いてから望んだ受験生は、先に設問を見ることで対応しやすかったのではないでしょうか。
問三の論説文は、個人的には本試験より取り組みやすかったのですがどうでしょうか。こちらも本文全体の理解を問う(ク)の設問が昨年に続き出題され、追検査でも出題されています。ここが難しく、時間をとられる受験生もいるのではないかと思います。
古文は本試験より長い分厄介かもしれませんが、追検査の方が読みやすいと思います。(ウ)の設問で差がつく気がします。
問五は(イ)の記述は本試験と同等の難度。(ア)が少し絞りづらいです。大問によって差はあれ、全体的な得点のしやすさは大きく変わらないと思います。
数学
本試験との難度比較:やや難
やや難。といっても、同年度(2026年度)の本試験と比較してのことです。例年と比較すると「やや易」くらいになるかなと思います。
今年度は、本試験がかなり易しめになった(昨年が難しすぎたから?)からか、追検査も似たような難易度に調整されたように思えます。
本試験と比較すると、問3で出題される平面図形と問4の最終設問に若干の難易度差があったかな、という印象がありました。
大きく差があるわけではありませんので、「同等」でもよかったのですが、難易度差は少なからずありそうだったので、「やや難」とさせていただきました。
理科
本試験との難度比較:ほぼ同等
本試験と比較すると「ほぼ同等」、例年と比較すると「やや易」かなと思います。
追検査も本試験と変わらず、見覚えのある問題ばかりだったので、比較的に解きやすかった印象がありました。
資料の量は追検査の方が整理する箇所が多かったです。
あとは、追検査の方が、面倒な計算があったり、正誤判定が面倒な問題があったりと、時間がかかる印象がありました。
難易度的にはそこまで差はないようにも見えますが、資料の読み取りが苦手な人や、計算が苦手な人にとっては、「やややや難」くらいになったかなと思います。
社会
本試験との難度比較:やや難
社会はやや難としました。いくつか理由はありますが、資料が多いことがそのうちの一つです。情報処理力を問うような傾向がより強くなっています。2027年度入試に向けての対策では、この追検査は確実に解いておきたいですね。
もちろん知識も必要なのですが、割合の計算も含めて知識を活用する力を問われているので、情報処理力も大切になる入試になってきていると感じます。
その情報量に動揺しない子は、「読めれば解ける」と点数を伸ばし、平均あたりの学力の子だと、読み取る際にエラーがおこり、ミスが増えてくるようなイメージです。近年の入試のトレンドでもあります。
追検査は本試験に比べて、よりこのようなトレンド色が強かったと感じます。
知識問題の多かった問6では、当塾の試験直前の授業内容が的中しまくりでした。本試験で出てくれればさらに解きやすくなっていただろうに… 惜しかったです。
おわりに
5教科では追検査は本試験と比べるとやや難しかったとみています。これについては問題との相性もあるので、なかなか断言するのが難しいのですが。
個々の受験生がどの教科でどのくらいの得点をとれるのかは得意不得意によって変わってきます。5教科全体ではなく、教科ごとに難度を合わせてもらいたいのですが、それは非常にむずかしいことですよね。傾向や単元まで寄せてしまえば、本試験を見た追検査の受験者が有利となってしまいますし。。。
追検査の受検条件が緩和されたのでなおさら、本試験と追検査の難度調整は重要になっていくはずです。安心して追検査を受けられるようにしていきたいですね。
特に2026年度入試では、全日制の追検査受験者数が前年2025年度入試から127人増加し、178人となりました。
インフルエンザの流行や、追検査という選択肢が広く知れ渡るようになってきたことが理由として考えられます。
限りなく同等の難易度で作問されることを期待しますが、傾向や出題内容に左右されない実力を鍛え、受験期の体調管理は万全に行っていくしかありませんね。
特色検査実施校では特色検査を受けられなかったときの対応をどうにか改善してもらいたいです。。。
お問い合わせは、公式LINEからご連絡ください。
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