神奈川県川崎市にある私立高校、桐光学園の見学に行ってきました。
神奈川県内の私立高校にしては珍しく、併願受験の際に内申基準がない学校です。
そのため、一般入試では不合格者が出ます。必ず入試相談のある(=内申で合格が出る)私立高校を受験したうえで、チャレンジするようにしましょう。
説明会に参加してみると、やはり魅力的な学校でした。
いくつかポイントを絞って紹介していきます。
最寄りは小田急多摩線の栗平
川崎市にある学校ですが、最寄りの路線は小田急線です。小田急多摩線の栗平駅から歩いて12分程度のところに学校があり、高級住宅街と山に囲まれたキャンパスはかなりの広さがあります。
高校野球や高校サッカーが強豪で、専用グラウンドも敷地内にあります。
2028年に向けて、さらにタワー型の新校舎が建設予定だということです。理事長が建築好きで、どんどんきれいな建物が建つと、校舎案内してくださった先生が冗談交じりにおっしゃっていました。
男女別学という特徴
桐光学園を紹介するときに外せないのが「男女別学」です。男子と女子で教室が分かれており、学ぶ時だけは別で過ごすそうです。
男女別学の方が学習効果が高いという研究もあるそうです。たしかに、少子化により共学化の流れが加速していますが、昔ながらの伝統校では男子校・女子校は多いですね。
神奈川ではありませんが、北関東の方へ行けば県立のトップ校はまだまだ男女別学です。
桐光学園は一つの学校の中で、男女が別々に学んでいます。
部活動や行事は男女一緒ですし、校舎見学の際に見せていただいた食堂も、男女関係なくにぎわっていました。
男女別学と共学の良いとこどりをしているような形ですね。
※一部、選択授業では男女が同じ教室で学ぶこともあるそうです。校舎見学の際にも、高校の生物の授業は男子と女子が同じ教室で授業を受けていました。
別学のため、画面真ん中の渡り廊下は男子は通れない場所だそうです。
充実した講習
桐光学園を目指すとき、進路実績に惹かれる人は多いと思います。実際には予備校に通っている人も多いようですが、学校内でも充実した補修が組まれています。
校内予備校などということばがありますが、言葉の通りさながら予備校です。
志望大学の偏差値や個々のレベルに合わせて、様々な講座を受けることができます。中にはユニークな講習もあり、「やきものの世界」や「バレエ・オペラ鑑賞」などの、大勢の生徒の様々なニーズにこたえています。
やってみたい!を実現できる
海外大学への併願や、留学などとにかく生徒の「やりたい」に応えるために、様々な環境が用意されています。
校長先生のお話の中で、ミッションとして“最高水準の教育の提供”とありました。授業やカリキュラムだけでなく、設備などのハード面もかなり充実しています。
生徒の「やりたい」「やってみたい」に全力で応えるという気概をいろいろなところから感じました。
大学受験に向けたきめ細かな学び
高校受験組は、高1では中学からの内部進学組と同じクラスになることはありません。
高入生はSAコースに入り、1年間幅広く学んだあと、高2から志望校に合わせて国公立理系・国公立文系・私立理系・私立文系のコースに分けれて、中入生と一緒に学んでいきます。
高入生、中入生別の大学進学実績を見ても、偏りなく実績が出ています。学習量はかなり多いですが、その分みっちりと指導を受けることができます。
生徒総数は中高で1500人をこえますが、教員の数も非常に多く、209名の教員が指導に当たります。しかも専任比率は8割を超えていますので、学年持ち上がりの2人担任制できめ細かに見てもらうことができます。
大学合格実績は、神奈川県の公立高校で言うと厚木高校や柏陽高校などのレベルです。
近隣の私立高校ではやはり桐蔭学園とともに突出しています。詳しくはリンク先の記事をご覧ください。
高校入試情報
では、最後に高校入試情報をまとめていきます。
■推薦入試
昨年のデータを見ていても不合格例はありません。募集人数は明記されていますが、基準を上回れば合格となっています。
①3年2学期の5科24/25かつ全教科3以上
②3年2学期の9科41/45かつ各教科3以上
③英検2級以上取得かつ各教科3以上
これらのうちいずれかを満たすことが出願の基準です。
■一般入試
内申による基準はありません。模擬試験などで実力はあるのに内申が思うように取れなかった人など、実力で勝負したい人にはもってこいです。
英数国の3教科で合否が出ます。いずれの教科も、神奈川県入試の対策と桐光学園の過去問で十分戦えます。
国語は漢文の出題がありますが、同内容の古文とセットで出題されることが多いため、中学校の授業(漢詩・漢文)と過去問以外で必要な物はないと思います。
倍率はだいたい1.3~1.4倍程度、合格ボーダーは6割=180/300点で引かれることが多いですが、年度によって若干変わります。
※25年春は数学の平均点が下がり、合格最低点も下がりました。
各教科の対策については下記のリンクをご覧ください。
ちなみに、桐光学園高校の主な併願先は下記のとおりです。
男子
桐蔭学園、厚木、多摩、横浜翠嵐、法政第二
女子
桐蔭学園、多摩、桜美林、厚木、横浜翠嵐
これらを見てわかる通り、受験生のレベルは高めです。
ただ、入試問題は県立の対策の延長であり、桐光学園の過去問を解くことが高いレベルでの県立対策にもなります。
実力を試してみたい人や自信のある人にはおススメです。実際、通うことになっても満足度は高いと思います。
気になる方はぜひ調べてみてください。
校舎を案内してくださった先生がちょうど高校1年生の担任でした。やはり、第一志望で入学してくる生徒さんは3割程度で、桐光学園のような地域の人気校でも高1の春はいろいろな思いを抱えている生徒さんもいるようです。それでも卒業時の満足度は非常に高いです。私自身の経験ですが、大学の同級生には桐光学園出身の友人が複数人いて、非常に愛校心が強かったのが印象的です。受けてみて損はない高校だと思います。
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