大学入試が大きく変化しているのはご存じでしょうか。以前センター試験と呼ばれていたものが大学入学共通テストというものに変わり、その共通テストも2025年の春にリニューアルします。
以前のセンター試験だと、発音・アクセントの問題があり、文法問題があり…というように、厳しい制限時間内でも知識問題が含まれていました。
しかし、現在の共通テストはひたすら読解問題が並びます。大学受験の指導を専門としている予備校講師の先生方でも、時間はカツカツだという投稿をされていました。
すべて英文を読むというよりは、設問を先に見て本文中の情報を誤りなく読み取る力が必要な試験です。
努力というよりは、情報処理能力の高さを図るような問題が並んでいます。神奈川県入試はこれにかなり近いのです。
※そうは言うものの、神奈川県入試は語彙・文法問題も100点満点中39点分残されているので、全国的にも珍しい高校入試問題だといえます。
このあたりは昨年の入試分析の記事や、2024年度春の入試問題を解いてみての感想でも書いているので、あわせてご覧ください。
今回のセミナーで指摘されていたのは、言い換えです。
2024年度入試の問7(イ)を例に見ていきます。海岸のごみ拾いイベントのポスターを見ながら設問に答えるというものでした。
見た目は、共通テストさながらです。
長文内では、「あなたはごみ袋や手袋のような何かを持ってくる必要はありません。~あなたに必要なものはすべてそこで見つかります」と書かれています。
それが、ポスターでは、「清掃に使うものは用意してあります。」と言い換えられています。
下線を引いたところが空欄になっているという問題なのですが、これが英語になると混乱してしまう人が多いのです。
この問題に限らず、本文と設問で表現は違うが言っていることは同じというパターン問題が出題されます。
同じワードばかりを探して問題を解くと、ミスリードに引っかかるというタイプですね。
まずは、全県模試などの模擬試験や入試問題を解き、選択肢のパターンを体で覚えていくことが必要です。
一つ一つの実戦問題を解きっぱなしにしたり、雑に扱わないようにしましょう。
最後に、こちらも複雑だった問7の(ア)の日本語訳を作成したので、画像をはっておきます。
2月の入試直後に作成し、小学生にも解いてもらったのですが、間違える子は間違えます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
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