学校紹介

【高校紹介】併願私立のダークホース、横浜翠陵高校の先生にお越しいただきました。

学校紹介

こんにちは。今回の記事では、横浜市緑区にある私立高校の横浜翠陵高校についてです。相模原地域の方にはあまり聞きなじみのない学校かもしれません。この記事でどんな学校なのかを知っていただけたら幸いです。

この記事はこんな人にオススメ

・相模原市に住んでいて併願私立高校を探している
・JR横浜線沿線に住んでいる
・光明相模原と麻布大付属の間の学力の学校を探している

ここで紹介する内申基準などは参考資料としての過年度のものです。最新情報は学校のホームページを確認してください。説明会や個別相談で直接話を聞いていただくようお願いいたします。

アクセス

横浜翠陵高校は、JR横浜線の十日市場駅からバスで7分ほどの自然豊かな小高い丘の上にある学校です。横浜市内ですが、名前の通り緑に囲まれた場所にある学校で、敷地内には横浜創英大学という看護系の大学もあります。落ち着いた雰囲気を好む人にはオススメです。

タイトルに「併願私立ダークホース」と書きました。相模原市に住んでいる人はあまり話題に出ない高校だと思いますが、JR横浜線の沿線に住んでいる人には十分に通える距離だと思います。

町田駅から横浜よりに3駅いくと十日市場駅です。相模原駅から電車に乗れば20分で着きます。通勤通学時間の横浜線の上り列車なので混雑するのが難点ですが、長時間乗るわけではないため多少我慢できるのであれば問題ない範囲だと思います。

どのくらいの学力の学校?

この記事を読んでいる人は、併願候補として私立高校を探している人が多いのではないでしょうか。あまりイメージのない学校でも、まずはどのくらいの学力層の子が通う高校なのかは気になるところだと思います。

入学時に必要な内申と、卒業後の進路の二つに分けて、横浜翠陵高校の学力を見ていきましょう。

入学に必要な内申(打診基準)

横浜翠陵高校の打診基準は、全て中学3年生の内申です。最新の2024年度入試の打診基準は非公表のものなので、詳細が気になるという方は説明会に参加してください。ホタル塾にお通いの方は、ご連絡いただければお電話や面談などでお伝えします。

目安ではありますが、参考資料として2022年度入試の数値を紹介いたします。

コース内申基準 (併願)加点項目
特進コース22/25 英検漢検数検いずれか準2級で1点加点
国際コース38/45以上かつ英語4以上
または13/15かつ英語4以上
英検準2級または英語5で9教科の点数に1点加点
文理コース36/45または20/25または12/15①英検漢検数検いずれか3級
②生徒会役員の経験者
③委員会活動の委員長・副委員長経験者
④部活動の部長・副部長の経験者

該当すれば、1点加点
※9教科の点数に最大2点
※5教科の点数に最大1点
今回の記事では併願の際の内申基準を載せています。神奈川県の教育情報をまとめていらっしゃるカナガクさんのHPを参考にさせていただきました。(横浜翠陵高校 推薦・一般併願 基準内申点 2022

今年の募集では、3教科 /15の数字を英数国だけでなく、英数理や英国社などの組み合わせでも相談可能だということです。

大学進学実績

過年度のものではありますが、入り口の学力基準については見てきた通りです。次に、出口の大学進学実績について見ていきます。

2023年春大学合格実績
国公立大学宇都宮大学1
東京海洋大学2
東京学芸大学1
東京都立大学3
難関私立大学
※東京理科大とGMARCH
東京理科大学5
学習院大学3
明治大学9
青山学院大学9
立教大学11
中央大学6
法政大学16
成成明獨國武成蹊大学7
成城大学6
明治学院大学17
國學院大学10
武蔵大学3
日東駒専日本大学26
東洋大学30
駒澤大学11
専修大学34
横浜翠陵高校デジタルパンフレット(2024年度用)より

合格実績なので、人数ではなく合格を得た数です。パンフレットには「国公立大学/早慶上理12名合格」と書かれていましたが、よくよく見てみると「早慶上智」には合格者が出ていません。数字のトリックを見てしまいました。。。

やはり最難関私立大学の合格は狭き門なんですね。ただ、MARCH合格者は出ているのと、ここ数年の伸び率には注目です。2021年春には合格実績が上記の表の大学で67だったのが、翌2022年には65%増の192、さらに2023年春に上記の表の通りで、合計210となっています。

ここから数年の数字がどう変わるかはわかりませんが、お話ししてくださった進路担当の先生の話では、「今の高1が一番学力が高い」ということでした。早慶上理はやはり難しいラインですが、四年制大学に行きたい、MARCHは狙いたいという人は良いレベル感だと思います。

実際、授業はすべてのコースでMARCHレベルの大学に現役合格できるように進めているとおっしゃっていました。

麻布大附属には届かない、でも光明相模原よりは・・・

先日、光明相模原高校も訪問させていただいて、お話を伺ってきました。様々な層の生徒をサポートされていて、「これからやりたいことを見つけていこう!」という子には、光明相模原は素晴らしい学校だと思います。光明相模原高校は専門学校や短大、公務員など、幅広い進路選択をサポートしています。

光明学園相模原高校はどんな学校?説明会でお話を聞いてきました。

ただ、ある程度高校卒業後の目標が決まっていて、大学には行きたいと考えているなら、横浜翠陵高校は一度見ておきたい高校です。

「4年制大学までは進学してそこから就職したい」
「MARCHを目指したい」
「英語に関係することをしてみたい」

などなど、3年後の進路選択がイメージ出来ている人もいると思います。横浜翠陵高校は大学進学実績を伸ばしていこうと奮闘している私立高校です。

自分のやりたいことによって2校を見比べてみるといいのではないでしょうか。

もちろん内申点を持っている子は、同じく横浜線沿線、矢部駅が最寄りの麻布大付属高校もオススメです。さすがにそこまでの成績上昇は見込めないけど、光明相模原高校の内申基準は大きく上回っている、という場合にはおすすめの学力レベルです。

相模原駅・矢部駅・淵野辺駅から通える人は一度調べてみてください。

昔とは違う、変化を続ける「今」の麻布大付属高校の魅力とは。

3つのコース

ここからは、3つのコースについて見ていきます。横浜翠陵高校は入学してから他のコースとの入れ替えがおこることはほとんどないそうです。多くの私立高校と同じですね。

ただ、高1から高2のタイミングに限っては、希望者のみ毎年数名いるかいないか、くらいの人数での移動があるということでした。基本的には入学したコースでそのまま卒業すると考えた方がよいと思います。

国際コースはそもそも通う子の興味が違います。目指す大学の学部も限られてくるので、当然カリキュラムもより専門的になっていきます。カリキュラムがコースごとに違うということは、年度による入れ替えは難しくなりますよね。

特進コース

特進コースは、学校案内のパンフレットやHPには、「一般受験で国公立大学・難関私大を目指します」と書かれています。週2日は7時間授業があり、一週間で36時間の授業数が確保されています。

先ほど見たように、国公立大学の合格者は10人弱です。実際には私立大学合格者が多いということでしょうか。お話をしてくださった先生もおっしゃっていましたが、基本的にはまずMARCH合格を狙う授業レベルだということです。

国公立大学志望の子がどのくらいの割合で希望の進路を叶えているのかなど、細かいお話しはまた別の機会にさせていただこうと思っています。

サマースタディーキャンプ

1・2年生の夏休みには、軽井沢で2泊3日の勉強合宿を行います。こういったイベントは、勉強の量や質の“当たり前基準”が変わるきっかけとなり、受験へのモチベーションになります。「しんどい」と思うかもしれませんが、長い目で見たら魅力的なイベントです。

国際コース

こちらは国際関係学部や難関私立大学への進学を目指してカリキュラムが組まれています。名前の通り、英語に強い関心のある生徒のためのコースです。こちらは週に1回、7時間授業の日があり35時間の授業数が確保されています。

英語だけに関わらず、アフリカやアジア、中南米、北欧など様々な国の留学生や講師を招いて、様々な国の文化や社会状況についての講義もあるそうです。また、2年生から文系理系に分かれる際に、文系を選ぶと第2外国語として中国語かスペイン語をネイティブの先生から学びます。

英語だけでなく、広く海外へ視野を広げることのできる環境がそろっています。

グローバル研修や留学

2年生の夏休みには、イギリスで2週間過ごすグローバル研修が行われます。海外の生徒と混ざって英語で習熟度別の授業を受けます。また、希望者は同時期にニュージーランドで中期留学も可能です。7月から9月半ばまでの2カ月半で現地の家庭にホームステイして過ごします。

中島
中島

横浜翠陵高校は元女子高です。国際コースが女子比率が一番高くなっていて、男女比率は43%:57%(男:女) となっています。

文理コース

最も多くの生徒がいるコースです。クラス数で言うと、特進が1クラス、国際が1クラス、文理が3~4クラスという構成です。学級数で考えても、規模の大きくない学校だということがわかります。横浜翠陵には中学部がありますが、2024年度の高校1年生は内進生と高校入試組が混ざった学級になるということです。

文理選択は、他の2コースと同様に2年時から。表で紹介した大学進学実績からは、文理コースの子たちがかなり頑張っているということがわかります。

よくある、特進コースの子が実績を稼いでいるという数字ではなく、しっかりと基礎コースの子が力をつけて大学合格を勝ち取っているという数字です。

まとめ:併願は悩みましょう

横浜翠陵高校がどういった学校なのか、少しでもイメージしていただけましたでしょうか。「そんな学校あったのか」、と選択肢の一つに入れていただけると嬉しいです。

併願の私立は、通わない前提で決めてしまいがちなので深く考えずに決めてしまうことも多いです。ですが、納得のいく併願校の決定が第一志望合格への最後の踏ん張りの精神的な土台になります。

第一志望がたとえ残念な結果だとしても、ここなら通っていい、通わせていいという学校を見つけることが大切です。

複数の候補をもって最後まで悩んでみてください。今回の記事で、横浜翠陵高校が候補に入っていなかった方の頭の中に、ほんの少しでも選択肢として名前が残ってもらえると嬉しい限りです。

私たちも、色々な情報を集めて、地域の皆様に提供できるように邁進してまいります。

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