前回の記事から4回にわたって、相模原高校(県相)に逆転合格を果たしたAくんの1年間を連載記事で振り返りたいと思います。
▶前回の記事:【相模原高校】憧れの県相に逆転合格!中3の1学期にやったこと。(偏差値55→60)
今回は夏の間の過ごし方です。当塾では夏休み中に4週間の夏期講習を実施しています。
そこで学んでいた内容と8月全県模試の結果を中心にご紹介します。
夏期講習期間にやったこと
8月の1か月にやったことを紹介するので、細かく教科ごとに見ていきましょう。
■英語
中3の夏期講習では、関係代名詞や分詞など、英文が長くなる難度の高い単元を学んでいます。2学期の定期テストのメイン単元になるところを先取りしている形です。
なぜ、これを夏期講習で学ぶのか?それは、8月の後半は長文読解の練習をしたいからです。集団授業で本格的に長文読解を扱うのは8月の夏期講習が初めてです。
並行して、授業の冒頭に神奈川県の公立入試の問3と問4に寄せた文法問題を毎時間繰り返しました。文法な基本的な問題はだいぶ即答できるようになっていきました。
■数学
数学も2学期の定期テスト範囲になる2次関数を先取りして進めていました。加えて8月全県模試に向けて、中1中2の知識で解ける入試形式の問題を週ごとに解き進めました。
問1や問2の計算問題は教科書の章末問題で触れていたのですが、ここで一気に入試形式の問題に触れたことで、失点が少なくなりました。
■国語
授業では、有名な塾用教材の「極める神奈川」を使って、入試特有の長い選択肢の問題に慣れていきました。扱った内容は、小説文と論説文が中心です。
■理科
理科は夏期講習中も中3内容の学習を続けていました。それとは別に一週間ごとの課題として、中1・中2の範囲の復習課題を、物理化学生物地学に分けて渡しています。
また、当塾の夏期講習の時間割には「理社演習」という時間がありまして、地震の計算や濃度、密度など、計算が必要な単元を一緒にやり直しました。
■社会
社会も中3で習う公民の単元を進めていました。歴史は1学期の途中で学習し終え、公民も夏休みが終わるころにはほとんど終了していました。これにより、2学期の学校の授業がすべて復習の時間に変わります。
塾では2学期に地理を中心に入試対策には入りました。
■特色検査
夏は5教科に集中しようという話をし、全県模試の特色検査対策模試以外はほとんど特色検査に触れていません。3月と7月の二回の模試で、英語がメインの問1以外は特色検査で足を引っ張りそうな様子がなかったので、時間のある夏休みは5日に集中しました。
実際、相模原高校のように特色検査の選考比率が1割で、そこまで特色検査で差がつかない学校を受験するのであれば、まずは5教科優先で勉強した方が良いです。
2日間の入試対策夏期特別講座
当塾では、夏期講習の16日間とは別で、2日間にわたって入試形式の演習をする時間を作っています。2日間で扱った内容を簡単に紹介します。
■英語
200語くらいの英文を使って、ひたすら和訳の練習。音読のやり方までかなり細かく扱いました。(ただ、ここから10月までの間、音読を徹底できずに長文読解力が伸びるのに思ったよりも時間がかかりました。。。)
■国語
桐光学園高校の過去問題を使用して徹底的に論説文の読解を行いました。この時点で、桐光学園レベルの入試でも合格点は超えるようになっていました。この国語力が直前期の伸びを支えました。
■数学
県入試の問3で出題される、証明の空欄補充問題と資料の活用問題の対策を行いました。証明の空欄補充問題ならではの解き方を指導し、過去の入試問題で繰り返し練習しました。資料の活用問題は、中1から触れることがない内容なので、思い出すところからスタートし、入試形式で演習を行いました。2日間ではありますが、この2日間で一段と解くスピードが上がりました。
■理科
過去の入試問題を使用し、問5~問8の大問演習の頻出問題を行いました。実験や観察内容の読み方、その結果の表やグラフの読み取り方、設問に対する資料がどこに集約されていることが多いのかをお話して、物理化学生物地学の4分野の大問を対策しました。各大問で出題される、密度湿度地震などの計算問題の対策も含めて大問ごとに行いました。
■社会
世界地図の見方と世界の気候に絞って入試レベルを確認しました。時差の計算などもこの2日間でもう一度触れています。地理に苦手意識があったのですが、この2日間の徹底演習と宿題に出した入試問題プリントで、世界地理で大きく失点することが無くなりました。
8月全県模試
夏期講習4週間分ある内の3週間が終わったところで受験した全県模試の結果です。比較用に7月のものも記載しています。
稼ぎ頭だった国語と理科が落ち着いてしまい、5教科の偏差値は60を割りましたが、バランスが良くなってきました。
時間があった夏で入試問題に近い形式や問われ方の問題に触れることができたのも、大きかったと思います。
相模原高校の合格可能性は30%でした。
■7月全県模試 偏差値
英 | 国 | 数 | 理 | 社 | 5科 |
58 | 66 | 48 | 57 | 66 | 60 |
■8月全県模試 偏差値
英 | 国 | 数 | 理 | 社 | 5科 |
56 | 62 | 61 | 51 | 60 | 59 |
まとめ
さて、連載記事の2回目となる今回は、県相合格までの道のりのリアルな8月をご紹介しました。
海老名高校の見学にも行き、魅力を感じたということで、志望校を最終的に変更するのは構わないという話でしたが、第一志望欄には相模原高校と書き続けています。
実際、冬休みに入ってもまだ受験校をどうしようか考えていました。
次回は、夏が終わってから冬までの期間、どのように勉強していったのか振り返ります。
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