この記事では、JR横浜線矢部駅・淵野辺駅の近くにある麻布大附属高校の一般入試問題の傾向と、対策の仕方について紹介しています。オープン入試を受ける人や、推薦や併願確約で合格したうえで特進・S特進へステップアップを狙う人は確認しておきましょう。
概要
麻布大附属高校をはじめとする多くの私立高校への入学は基本的に中学校の内申点で決まります。
※難関私立高校は異なります。
そのためこの記事は、第一志望の推薦(専願)や併願の一般入試で合格が確約され、さらにチャレンジ制度を利用して上位のコースへのステップアップを希望する人。また、一般入試を受けるからにはどのような問題が出題されるのかを知っておきたいという人向けです。
ちなみに、オープン入試の場合の合格ラインは、あくまでも高校の先生が口頭でおっしゃっていた目安ですが、下記の通りです。参考にしてください。
進学クラス=6割5分~7割
特進クラス=7割5分~8割
S特進クラス=8割5分~9割
英語・数学・国語の3教科で各100点満点。合計300点で見られます。試験時間は下記のとおりです。
英語:50分 100点
数学:50分 100点
国語:50分 100点
内申基準など、学校の紹介はこちらをご覧ください。
英語の傾向と対策
傾向
英語の入試問題は、非常にオーソドックスな、バランス型の問題です。神奈川県の公立高校入試に形式は似ていますが、語順整序の設問数が多いことと、発音に関する問題があることに注意が必要です。
大問ごとの出題内容は下記のとおりです。
| 大問A | リスニング ※未公表 |
| 大問B | 単語の発音 |
| 大問C | 文法・語彙 空欄補充 |
| 大問D | 文法 語順整序 |
| 大問E | 読解 広告などの資料の読み取り |
| 大問F | 読解 対話文 |
| 大問G | 読解 エッセイ |
上記は2024年度入試を参考にしています。ここ数年で、形式や出題内容に大きな変化は見られません。
大問Aのリスニングは、問題を見る限り、対話のチャイムの箇所に入る英文を選ぶ問題が4問、対話を聞き、内容についての質問の答えを選ぶ問題が3問、放送を聞いて、問題用紙に日本語で書かれている案内文の空欄を埋める設問が3問あります。
大問Bの発音は、単語にひかれた下線部の発音が同じ組み合わせを選ぶという問題です。
大問Cは文法の空欄補充問題です。神奈川県入試の問3をイメージするとわかりやすいと思います。例年13問出題されていて、a friend of mine :「私の友達」 のような熟語表現も出題されています。県入試と比較するといくつか難しい問題も含まれています。
大問Dは文法の語順整序です。同様に県入試だと問4のような形式です。一語不要と全単語使用する問題が混在しているので注意が必要です。難度が高いものが多いので、時間配分にも気を付けたいところです。この点は、公判で詳しく書いています。
大問Eは英語で書かれた広告などの資料を正しく読み取る問題です。値段についての割引や細かな条件に注意して答える必要があります。
大問Fは対話文形式です。対話文中に空欄が3か所あり、空欄にふさわしいものを選択肢から選びます。選択肢の数が例年6つで、空欄の数よりも多いため、3つの空欄すべてで消去法ではなく前後の文脈を見ながら正解を選ばなければいけません。2024年度は二人の生徒のスピーチ文の中の空欄を埋めるという形式に代わりましたが設問数や読解量に大きな変化はありません。
大問Gは例年、外国人が書いたエッセイという形式で本文が用意されています。文化の違いについての話題が多く、日本と西洋の違いを段落ごとに意識して読み進めることができると読みやすいです。設問の後半は設問文が英語になっているものもあるため、過去問を通して慣れておくことが大切です。
対策
対策は大きく2つです。
読解問題での失点を抑える
読解問題、特に広告の読み取りと対話文は丁寧に読み進めることができれば、満点や1問ミスも目指すことができます。広告の読み取りでは条件や割引などを考慮しながら計算をするものもあるため、細心の注意を払って解答しましょう。文法知識を聞かれる設問も含まれるます。知識がなくて自信をもって答えられないものは時間をかけずに、読解で解答できる設問で得点を重ねる意識が大切です。最後の大問Gのエッセイも、日本と英語圏の違いについて書かれているものが多く出題されます。国語と同じように、対比を意識すると、理解しやすくなります。
語順整序を後回しにして時間をかけて考える
麻布大附属の入試問題で、学力が高い受験生の中で差がつくのが語順整序だと思います。市販の問題集では発展問題に分類されるような難度の問題もいくつか含まれており、名詞の単数複数や、動詞の時制、文型をヒントにしながら、与えられた単語からどういった文ができるのかを絞り込んでいく解き方が求められます。閃いてしまえば、すぐに解けてしまうのですが、なかなかそうもいかないときもあります。時間を気にせず、じっくりと考えるためにも、先に読解問題を解いて、最後に語順整序の大問に戻ってくるという順番が得点が伸びやすいと感じます。
オープン入試を受ける人、またコースアップを狙うという人は過去問を複数年度解いて、時間配分や解く順番も含めて対策をしましょう。
数学の傾向と対策
| 大問1 | 小問集合 |
| 大問2 | 連立方程式の利用 |
| 大問3 | 関数 |
| 大問4 | データの分析 |
| 大問5~6 | 平面図形・空間図形 |
大問5~6は年度によっては大問5の一つの大問に集約されている年度もあります。
まず初めに、全体を通してです。
神奈川県入試とは違い、解答形式が記述になります。答え方が穴埋め形式なので解答の際に注意が必要です。
(例)アイウ00円の答えが12800の場合、ア:1、イ:2、ウ:8と答える。
今回の例ような問題だと、下二桁が00なので、自分で導き出した答えと一致しない場合は間違いに気が付くことができます。答え方に注意をしながら、そして解答欄をヒントにしながら解き進めていきましょう。
大問1は計算問題と各単元の基礎となる問題が8題ほど出題されるので、中学3年間の内容を網羅しておきましょう。教科書レベル、基本問題集レベルで問題ないです。
大問2は例年、連立方程式の利用が穴埋め記述形式で出題されます。立式の部分と解法の部分を穴埋めをしていかなければならないので、独自の解法だけではなく、いくつかの解法を覚えておきましょう。
大問3は関数は神奈川県入試と問題内容は似ていて、解答形式が違うくらいです。二次関数と一次関数のグラフと図形の融合問題がベースになります。比例定数を求める問題と直線の式や座標を求める問題が出題されます。(3)ではグラフと図形の両方の知識を必要とした問題が出題されます。設問数は3問です。
大問4はデータの分析が出題されます。資料の活用と確率と標本調査のいずれかが出題されます。標本調査は出る可能性が低いです。
難易度が高いわけではありませんので、落ち着いて問題文を読み、細かい見落としをしないように、正確に解き進めていきましょう。点数を取りたい大問になりますので、時間をじっくりかけてもいいかもしれません。
大問5~6は平面図形と空間図形が出題されます。図形の性質や特徴が問われる問題が、穴埋めの適語選択形式で出題されます。今までに習った、図形の性質や特徴をすべておさらいしておきましょう。
平面図形は円の性質を使った問題がよく出題されます。空間図形は立体を切断したときの線分の長さや断面積、体積などを求める問題が出題されます。相似な立体の性質理解と体積と底面積から逆算して線分(高さ)を求める力を身に着けておきましょう。誘導問題になっていますので、前の問いを活かしながら次の問題を解き進めていきましょう。
穴埋め形式ということもあり、大問3連立方程式の利用を押さえておくかが合格のカギになりそうです。
※当塾では講師のことを「先生」ではなく「コーチ」と呼んでいただいています。「コーチ」には目的地まで伴走するという意味が含まれています。
国語の傾向と対策
傾向
国語の入試問題は漢字、語彙に関する問題、文学史が出題され、残りの大問は古文とオーソドックスな論説文が2題出題されます。試験時間は50分なので、神奈川県入試と比べると、やや時間にゆとりがあります。全問が選択式の問題で、記述はありません。
| 大問一 | 漢字 |
| 大問二 | 語彙、口語文法 |
| (大問三) | 文学史 ※2024年度は出題なし |
| 大問四 | 古文 |
| 大問五 | 論説文 |
| 大問六 | 論説文 |
大問一の漢字は、記述ではなく選択形式です。そのため、神奈川県入試と同様に、傍線部と同じ漢字を用いるものを選択肢から選ぶという問題です。10問出題されています。
大問二の知識問題は、口語文法や語彙の意味についての問題です。
大問三は2023年度までは文学史についての出題でした。作品の作者や成立年代などの基本的なものも含まれますが、学校の授業であまり詳しく触れていないという人もいるはずです。もちろん、定期試験対策の勉強の範囲で触れたことのあるようなものも含まれます。2024年度はこの大問が消滅し、後述する大問四~六がそれぞれ三~五にスライドした形になります。
大問四の古文は物語文の出題が多く、設問も主語の判別や傍線部の説明など、オーソドックスなものが多いです。注はついていますが、口語訳はついていないため、受験勉強の中で古文に慣れておく必要があります。
大問五・大問六の論説文は、本文内容は高校受験レベルでいうと平均的なものとなっています。接続後の空欄補充や傍線部の説明など、オーソドックスな形式の設問が多く、選択肢も選びやすいものが多いです。神奈川県入試の対策をしている人であれば、それ以上に難しい問題への対策は必要ないでしょう。2題あるうちのいずれかに、アンケート結果のグラフなどの資料がついているのが麻布大附属の国語の特徴です。
最後の設問にかかわる問題となっており、この設問は資料の数字を細かく見たうえで読解内容の理解も問われているので、少し時間がかかります。
対策
国語の対策でポイントになることは大きく2つです。
論説文の資料を用いた設問に時間をかける
論説文の大問の中に、グラフなどの資料から読み取ったことを踏まえて、内容一致の選択肢を選ぶ問題が出題されます。第一に、本文内容の著者の主張を正確に理解している必要があります。ほかの設問の選択肢は正解が選びやすいのですが、この設問に関しては選択肢がかなり細かくなっています。例年出題が続いているため、この設問にかける時間を長くするつもりで時間配分を考えて、読解直後の記憶だけに頼るのではなく、設問と本文を何度も見比べて、正しいものを選ぶようにしましょう。
文学史の対策をどうするか
2023年度までは文学史の問題が5問出題されていました。時代は幅広く、万葉集のような初期のものから、大正・昭和時代の作家までかなり広い範囲から出題されます。神奈川県入試には、長年文学史についての出題はないので、神奈川県の公立高校が第一志望の人はどこまで対策するかが難しいところです。推薦入試で麻布大附属に合格していて、コースアップ希望で高得点を狙う人は、念のため、高校受験用の参考書の文学史のページに触れておくと良いです。
ただ、第一志望が公立高校の人は、そこまで特別に対策するのは時間的に難しいと思います。中学2年の国語の教科書(光村図書)で出てくる春暁の作者(=孟浩然)を選ぶ問題が出題されたりと、これまでの学習の範囲内で対応できる問題も含まれます。過去問を解く中で出てきたものを再度確認する程度にとどめておきましょう。
過去問で時間配分と形式を確認
この記事を読んでいる人で、公立高校が第一志望だという人の多くは、内申点での確約をもらっているうえでの筆記試験の受験ということになると思います。
第一志望がほかの学校なら、過去問は1年~2年分で十分でしょう。推薦入試で既に入学が決まっていて、合格したコースとは別のコースにチャレンジする人は、もう少し多めに解いてもいいかもしれません。
ただ、麻布大附属高校の入試問題は神奈川県の公立高校入試と形式が似ているため、過去問を解くことによって第一志望の得点力にもつながるところが多いです。国語の文学史など、県入試の対策に直接つながらないところとは距離を置きつつ、入手可能な総合問題を一通り解き終わった後の教材としてはオススメできます。周りの先生と相談してみてください。
オープン入試にチャレンジする人は、併願で確約が取れている高校はどこなのか。志望校への合格可能性はどのくらいなのか。また時期によっても過去問の年数は異なります。周りの先生に相談しながら戦略を立てましょう。
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麻布大附属高校の入試制度は、S特進クラスを志望して、得点が届かなくても、特進クラスの合格点に達していれば特進クラスに入れるという制度があります。出願時にどこのクラスを希望していても不利になることは一切ありません。自分の学力の伸びを信じて、上位コースに積極的にチャレンジしてみましょう!
※当塾では講師のことを「先生」ではなく「コーチ」と呼んでいただいています。「コーチ」には目的地まで伴走するという意味が含まれています。
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