【最新版】国語は難化した?令和6(2024)年度神奈川県公立高校入試を解いてみて感じたこと。

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この記事では、令和6年度(2024年度)の神奈川県公立高校入試の国語の問題を解いてみて感じたことをまとめていきます。


早速ですが、難易度は難化と感じます。と言っても昨年平均点がかなり上がったので、少し前までで言えば例年並みかやや難しめか。大問ごとのざっくばらんな感想はこのような感じです。

問一 (イ)は少し難しくなった
問二 小説文は感動もの 選択肢が切りやすく易しい
問三 論説文は本文が難解ここで時間をとられた?
問四 古文が難しい!大幅に難化。
問五 複数テキスト登場。見た目が変わって焦ったはず。

ちなみに、過去6年の平均点はこのようになっています。今年は論説と古文が難しくなり、問五も傾向変化があったので、実際の難易度以上に平均点は下がるのではないかと思っています。

合格者平均点(全日制)

2023年度:75.1点2022年度:61.3点
2021年度:65.7点
2020年度:69.1点
2019年度:59.1点
2018年度:65.6点

公式発表

ここからは、少し細かく大問ごとにダイジェスト版で見ていきましょう。

問一 漢字・短歌

(ア)漢字の読み
a 固唾をのむ…かたず
b 辛辣な意見…しんらつ
c 十年に一人の逸材…いつざい
d い文章…つたな(い)

(イ)同じ漢字を含む熟語を選ぶ
a 紅: 1 流 2 包 3 候 4 山
b 沿革: 1 分 2 声 3 実 4 沿
c 格: 1 会 2 投 3 雑 4
d 推し量る:1 反 2 心 3 移 4

(ウ)は「瀑布」が何のことかわからず戸惑う受験生も多かったと思います。ただ、選択肢を見れば、それが滝であることがわかったはずです。「ごとき」という直喩と「音なき」という部分から絞り込むことができたでしょうか。

問二 小説文

最近涙腺が緩くなってきているのか、読みながらこっちまで泣きそうになってしまいました。受験生は必死だったと思いますが、もう一度読んでもらいたい良い話です。

しかも選択肢が切りやすく、論説と古文の難化を考えると、ここが得点源になったという受験生も多かったのではないかと思います。

少し悩むとしたら(オ)でしょうか。本番の緊張から読みが浅くなると、2の選択肢を誤って選んでしまう人もいるかもしれません。

出典は2023年1月に単行本が出版されている、高森美由紀「藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房」でした。

問三 論説文

筆者の主張は結局何なのか?つかみどころがないまま本文を読み進める不安ともどかしさを抱えながら取り組んだのではないでしょうか。

本文は大学入試レベルの文章。

「衣服はコミュニケーションの手段」
「衣服は言語になりうるのか」
「ファッションがコミュニケーションを成立させている」

こういった話が続いていきます。その中で各段落ごとの要旨をつかみながら読み進めるしかありません。

(ア)の接続語に関係する問題は、空欄Aだけでは絞り切れずに空欄Bでも体力を使ったのではないでしょうか。(イ)の付属語識別問題は、今までで何度も触れたオーソドックスなものでした。(ウ)も、社会科用語でもある需要⇔供給の対義語を答える問題だったので、ここは得点できたはず。

(エ)から配点も高くなる傍線に関する問題です。ここがいきなり難しかった。難問は序盤に持ってこないでほしいですね。傍線以外の部分にあまり根拠がなく、単純にここまでの2段落の内容を理解できているかが問われています。

ほかの設問も選択肢が切りづらい問題が多かったです。

残り時間を考えながら、動揺、緊張、と戦いつつ集中力を保つ。これまでの実践練習が試される大問でしたね。

井上雅人「ファッションの哲学」からの出題。大学入試でも出題されたことのある文章のようです。

問四 古文

本文の長さ、読みづらさ、ここ数年で最高難度だと思います。一行目の登場人物名の時点で難問の予感。作品中で名前が変わるのも、古文ではあるあるなのですが、取り組みづらさの原因の一つとなっています。

「理非」「道理」といった言葉の難しさや、主語のつかみにくさもありました。古文の敬語表現についての教わっていたいた人は、「白河法皇の考えが特別だった」という文全体の流れがわかりやすかったのではないでしょうか。

2023年度の問題も天皇が絡む問題だったので、敬語が理解の助けになる部分がありました。すべてを訳すのは難しいので、ヒントになりうる情報は、注や選択肢から総動員するようにしましょう。

そのうえで、語彙と敬語に関する知識がないと、きつかったというのが解いてみての印象です。

問五 資料読解

見た目が大きく変わりました。傾向が変わるのが神奈川県の傾向とよく言われますが、入試制度に改革があった今年、追い打ちをかけるように問題傾向を変えてきました。

大学入学共通テストで話題になった、複数テキストが神奈川県入試にもやってきました。他教科を見ても、共通テストに追随するように問題傾向が変わってきています。

国語は長らく問題傾向が変わっておらず、過去問・県模試での対策が一番有効という状況が続いていました。この問五も、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんが総合的な学習の時間に話し合いをしているのを、天から見ているという設定が続いていました。

その流れがついに終わりました。国語も共通テストに寄せるんですね。これが良いことなのかはわかりませんが、これからの時代に求められる力の一つだということです。


・難化の原因は論説と古文
・複数テキストがここから数年間のスタンダードか
・落ち着いてじっくり読みたい素敵な小説

受験生の人は、学力検査お疲れさまでした。英語が難化し、2教科目の国語も傾向が変わり、戸惑いもあったと思います。大変な一日を乗り切った自分を、ここまでいろいろなものを我慢して頑張ってきた自分をねぎらって、しばらくゆっくり休んで、また次に向けて頑張りましょう。

また、平均点が出たり、追検査が行われたら細かく分析してみようと思います。


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小学生は1学期も終盤に差し掛かります。夏休みは1学期の学習内容の総復習です。


中学生は定期試験が終わり、8月の全県模試まで予習と復習を繰り返しています。

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