【上溝志望】上溝高校の受験生必見!国語の時間配分、解く順番は?合格ラインを超えるための戦略。

query_builder 2024/10/06
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今回の記事では、県立上溝高校の受験生に向けて、神奈川県入試の国語でどんな順番・時間配分で挑めばよいのかを紹介していきます。

入試当日に必要な得点は、それぞれの受験生のもつ内申点によっても変わってきます。また、ボーダーは問題の難易度やその年の平均点によっても変わるため、「この点をとれば合格できる!」と言い切ることはできません。

ここでは、過去の入試のデータを参考に、まずは上溝高校で合格ラインを超える目安となる点数を算出して、そのための解く順番やどの問題で何点取るかの戦略を紹介していきます。


過去のデータから見る


■上溝高校の偏差値・合格者の内申点と入試平均点

年度 偏差値 内申平均点
(/135)
入試平均点
(/500)
2024
(令和6)
47.6 96.4 261.1
2023
(令和5)
47.8 95.9 294.1
2022
(令和4)
48.6 96.1 281.8
2021
(令和3)
47.0 97.4 300.6
2020
(令和2)
47.0 94.7 289.5
2019
(平成31)
49.0 98.7 271.3
2018
(平成30)
48.9 96.9 262.9

※当塾では全県模試を採用しています。この表の偏差値も全県模試のものを記載しています。   


ここでは、コロナ禍で平均点が上がった2021年度と、社会が難しく県全体の平均点40点台が前半だった2018・2019年をのぞいて考えます。


また、2024年度は英語が難化し、上溝高校のように中間ランクの高校で平均点が大きく下がりました。


そのことを考慮して、入試難易度が平均的なものであった場合には、290点台が上溝高校の合格者の平均だということがわかります。

290点を5教科で割ると、各教科58点ずつです。ただ、国語は5教科の中では平均点が高く、もう少し高めに見て62点を目標に考えていきます。ちなみに、全県模試の調査によると、2024年度の上溝高校合格者の国語の平均点は62.8点です。

「どうしても国語が苦手で、自分が62点をとるのは現実的ではない」という人もいると思います。

そういう人も理想は62点に設定して、なんとか52点ぐらいまでで耐えればほかの4教科で挽回できるという状況を作れるように、5教科全体で戦略を立てましょう。


正答率が70%以上を青く、40%未満を赤く塗っています。






60点越えを狙う時間配分

まずは全体の時間配分と配点を確認しましょう。絶対にこの通りでなければいけないという決まりはないですが、参考になればうれしいです。


大問 内容 配点 オススメ
時間配分
漢字・韻文 20点 2分
小説文 24点 16分
論説文 30点 17分
古文 16点 7分
資料 10点 8分

正直、大問二(小説)と大問三(論説)の時間配分は、自分でもその時によって変わります。配点が論説文の方が高いので、1分長くしています。


ただ、神奈川県入試の小説文は本文がとにかく長いです。得意不得意もあると思うので、毎回の模試や過去問演習の時に、自分がベストスコアを叩き出せる時間配分を見つけましょう。



ただ、神奈川県入試の小説文は本文がとにかく長いです。得意不得意もあると思うので、毎回の模試や過去問演習の時に、自分がベストスコアを叩き出せる時間配分を見つけましょう。

目標点数が何点であろうと、大問単位で捨てていい問題はありません。配点が高い問題に時間をかけつつ、バランスよく時間をかけていきます。



大問一 漢字・韻文

■時間配分:2分
■目標点数:14点~10点

大問1は2分で解くのを目標にしましょう。ここ3年は論説文の中で問われている文法問題ですが、傾向が変わったら問一に復活するかもしれません。だとしても、漢字の読み取りがこのまま選択式なのであれば、問一は2分で解いてほしいところです。

(ア)の漢字の読み取りには、マーク式なら10秒で解きましょう。迷ったものを考えても思い出せる可能性は低いです。4問あるので3つは正解して、6点を確保したいです。漢字の読みが苦手でないなら、4問とり切りたいですね。

(イ)の熟語も30秒かけずに突破したいです。難しい年もあるので、4問中2問取れるように練習しましょう。4点はとりたいです。漢字は日ごろから熟語の形で覚えて、それぞれの漢字の意味と訓読みを確認することが大切です。

(ウ)の短歌・俳句の問題は、選択肢が紛らわしいので落ち着いて1分くらいかけましょう。少し悩んでしまったら30秒プラスくらいは許容範囲。練習でコツをつかむと、正答率は上がってきます。ここは4点問題なのでとりたいですが、執着しすぎて時間を使いすぎると全体がくずれます。そのためあえて、取れたらラッキーくらいの気持ちで、幅を持たせています。



大問二 小説

■時間配分:16分
■目標点数:16点

さて、小説は16分で計算しました。神奈川県入試の小説は長いです。問題本文も設問文も長いんです。

選択肢ばかり見ているとすべてが正しく見えてきます。そのため、迷ったらすぐに本文のページを見るようにしてください。国語の得点力がある人ほど、設問のページよりも本文のページを見ている時間が長いです。

解く順番については後ほど紹介しますが、もし小説を50分のうち前半に持ってくるなら、デッドライン(この時間を超えたら後回しにするという目安)を決めておかないと後半の大問が総崩れします。ついついじっくり読んでしまいがちな小説文をどれだけ早めに突破できるかが後半戦につながります。「○○分たったら、とりあえずマークして次に進む」というマイルールも事前に決めておきましょう。

上の表を見てもわかるように、小説は比較的平均点が高くなっています。ここでしっかり得点できるとだいぶ楽になります。一問の配点が4点です。6問中4つはとって、16点を確保したいですね。

1ミスの20点で突破できたらいうことなしです。


2022年度入試以降、大問の順番が古文が問四になりました。(以前の神奈川県入試の形に戻ったことになります。)新たに大問の順番が変わることもあり得るため、試験開始後に数十秒でもよいので全体を通して見るのを忘れないようにしてください。



大問三 論説 

■時間配分:17分
■目標点数:18点~14点

ここからは、論説文です。一番配点の高いところなので、じっくり時間をかけたいですね。17分くらいかけて、しっかりとりましょう。そういう意味でも小説より1分長くしています。

ただ、小説と論説だと人によってどちらが得意というのがわかれるので、小説の方が時間がかかるという人は、小説に時間をかけても問題ありません。論説は2ページで問題本文が終わるのに対して、小説文は3ページ分ありますからね。

本文の内容をとらえるのに苦労する論説文、上溝高校で合格ラインに乗るにはここでどれだけ耐えられるかが重要です。時間がない中焦って読むなんてことにならないように、解く順番は中盤にしておいたほうが良いです。
※解く順番は後ほど紹介します。

(ア)は接続語を選ぶ問題です。2点問題ですが、練習すれば得点源になります。空欄の前後をじっくり読んで正解しましょう。

(イ)と(ウ)はここ3年、熟語の知識と文法問題です。神奈川県の文法問題は付属語(助詞・助動詞)からの出題が続いています。対策もしやすいので、ここも得点源にしていきたいです。

(エ)~(ケ)の6問は本文の内容に関する問題です。ここの6問のうち、3問正解できると60点超えがかなり楽になります。時間をかけて選択肢を吟味しましょう。

18点をゲットできるのが理想です。(エ)~(ケ)を2つしか取れずに14点になったとしても、ほかの大問で得点できれば致命傷にはなりません。



大問四 古文 

■時間配分:7分
■目標点数:8点

これは得意不得意が分かれますね。ほかの大問に比べると時間短縮しやすいところだと思います。


古文は7分で考えています。こちらも神奈川県高校入試の特徴で、古文も他県の入試に比べて本文が長いです。加えて、読んだことが絶対にないような物語から出題されます。

単語の知識で片づけられる問題はなく、始めから終わりまで読み通さなければ問題は解けません。最低でも5分はかかるでしょう。

ただ、現代語訳の補助が多いのと、選択肢が読解の助けになってくれることもあるため傍線部の前後と会話文を中心に見ていくと、得点率は上がっていきます。

4問中2問はとりたいです。8点確保を狙いましょう。



大問五 資料 

■時間配分:8分
■目標点数:10点

最後にやってくる資料読解の問題です。記述の配点が大きいこともあり、8分は確保したいですね。2024年度から形式が大きく変わりました。


かつての問題は、(ア)はグラフや表の読み取りの問題だったので、確実に得点できる問題でしたが、2024年度からはこちらも文章内容の把握が必要な問題に変わりました。先に資料を見てから本文を読みながら(ア)に解答したいです。(ア)は2分、残りを(イ)の記述に回しましょう。

(イ)の問題は空欄を含む一文から、どのような内容を記述するかを考えます。

指定語句と合わせて、「文章のこの部分の言葉を使って書こう!」と決まったら、文字数に入るかを考えて、いけそうならいよいよ解答用紙の裏面に記述を書いていきます。

問五の(イ)に6分残っているとしたら、4分は書く内容を考える時間に使っていいです。残りの時間で一気に書きましょう。

記述だからという理由で苦手という人が多いですが、書く時のポイントを押さえて繰り返し演習すると、文を書くのが苦手な生徒でも得点できるようになっていきます。

(ア)の4点は死守。(イ)の記述も強気に6点取りに行きましょう。内容次第では途中点も付きます。



解く順番は?

ここからは上溝高校の合格ラインに必要な点数の目安である60点以上をとるために、解く順番を紹介していきます。

時間配分のところでも書きましたが、あくまで参考なので、最終的には練習の中でつかんだ自分のベストな順番・時間配分で本番に臨んでください。



古文は後ろにすべし

古文は順番としては後ろにする方が良いと思っています。なぜなら、古文は普段触れている言葉ではないからです。試験当日、1時間目の英語の試験が終わって国語の試験が始まり、直後に古文を解くと頭が国語モードに完全に切り替わっていない中で解くことになります。

最上位層なら、解く順番なんて関係ありませんが、国語があまり得意ではないという人はいきなり古文の読解からスタートするのはオススメしません。比較的読みやすい小説文などでエンジンがかかった後に古文を持ってくると良いと思います。



論説文をどこに持ってくるか

集中力は試験開始からだんだんと増していき、長時間が経った試験時間終盤に徐々に落ちていきます。ということは、一番エネルギーと集中力の必要な大問は真ん中に持ってきた方が良いということになります。論説文はなるべく真ん中に持っていくのをおすすめします。

ですが、論説文が一番苦手という人は、一番最後に持ってくるのもありだと思います。ほかの大問をすべて終わらせてから、残りの時間をすべて使って論説文を読解するという戦略も良いと思います。



問五はどこで処理するか

記述問題のある問五はどうするべきでしょうか。個人的には、いつも時間がかつかつになってしまう人は先にこの問五を終わらせるのがいいと思っています。

(ア)は絶対死守!(イ)の記述も、しっかり練習していけば、得点源になります。ここで時間を使えずに本来の力を出せないのはもったいない。。。

これまでの模試で国語の時間切れに悩んだことがないという人は、順番通り最後に解いても良いと思いますが、時間がギリギリという人は、古文を最後に持ってきて、大問五は先に終わらせておきましょう



オススメはこちら

論説文が苦手ではない人

解く順番 大問 時間配分
1 問一
(漢字,韻文)
2分
2 問二
(小説)
16分
3 問三
(論説)
17分
4 問五
(資料)
8分
5 問四
(古文)
7分



論説文が苦手な人

解く順番 大問 時間配分
1 問一
(漢字,韻文)
2分
2 問二
(小説)
16分
3 問五
(資料)
8分
4 問四
(古文)
7分
5 問三
(論説)
17分

このどちらかを塾生にはオススメしています。順番を変えるだけで点数が大きく変わったりします。入試当日までの残りの期間でいろいろと試してしっくりするものを決めてください。




見直しの時間は?

大問ごとにマークシートをチェック

時間制限の厳しい神奈川の国語の入試問題では、見直しの時間を確保するのはなかなか難しいと思います。

各大問が終わるごとに、マークシートのずれがないかだけは絶対に確認しましょう。すべて終わって確認する暇はないと思ってください。大問一が終わったら、大問一のマークのチェックです。それ以降問一に戻ることはしません。



選択肢の選び直しは絶対にするな

もし、思ったより時間が余ってしまっても、選択肢の見直しはやめましょう。本文を読んだ直後の自分が、集中力マックスで選んだ選択肢がそこに塗られている選択肢です。安易に終了直後の直観に頼っても後悔するだけです。

これは経験則でしかありませんが、残り数十秒で書き直した選択肢よりも、解いているときの自分が選んだ選択肢があっていることの方が多いです。



終わりに。

上溝高校の受験生に向けて、神奈川県入試での国語の時間配分とどの大問で何点取るべきなのかを紹介してきました。

ミスしてしまっても何とか52点、うまくいけば最高で66点という想定で書きました。参考になればうれしいです。

これを読んでいる人は、上溝高校になんとか合格したい。けど、国語の点数がもう少し伸びない…という人だと思います。

上にも書いた通り、問題を解く順番を工夫すると点数が上がることがあります。少しでもしっくりくる方法を知って、試験に挑んでください。とにかく毎日国語の問題に触れることです。

まだまだ実力は伸び続けます。

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