【県立相模原志望】県相に合格するには神奈川県高校入試の国語で何点取れば良い?時間配分や解く順番も紹介!

query_builder 2024/10/01
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今回の記事では、県立相模原高校(県相)に合格するために、神奈川県入試の国語でどのように戦えばよいのか、記事にしていこうと思います。

受験生のもつ内申点によっても変わってくるため、「この点をとれば、この偏差値があれば受かる!」と言い切ることはできませんが、過去の入試のデータを参考に、まずは合格ラインを超えるのに必要な点数から見ていこうと思います。

過去のデータから見る


■相模原高校の偏差値・合格者の内申点と入試平均点

年度 偏差値 内申平均点
(/135)
入試平均点
(/500)
2024
(令和6)
64.4 120.1 393.5
2023
(令和5)
64.3 123.2 409.2
2022
(令和4)
64.4 124.3 411.8
2021
(令和3)
64.4 125.7 423.5
2020
(令和2)
65.2 126.3 414.0
2019
(平成31)
65.7 124.7 383.6
2018
(平成30)
64.8 125.6 377.5

※当塾では全県模試を採用しています。この表の偏差値も全県模試のものを記載しています。   



コロナ禍で平均点が上がった2021年度と、社会が難しく県全体の平均点が40点台前半だった2018・2019年をのぞいて考えます。表からわかる通り、過去4年分を見ると5教科全体でだいたい、410点台が合格者の平均だということがわかります。


また、最新の2024年度も県全体で英語の平均点が約8点下がり、5教科の平均点も下がっているため、それを踏まえて数字を見る必要があります。



410点を5教科で割ると、各教科82点ずつ取れば良いことになります。

では、国語で82点を取れば良いのか?いや、それは違います。これを読んでいるあなたは数学で安定して、8割超えを叩き出せるでしょうか。

そうではない人も多いはずです。トップ校を受けるなら、英語と国語の安定はマストです。相模原高校を志望校にするなら、英語国語は満点を狙って勉強しましょう。少し強めに聞こえるかもしれませんが、「目標は高く」です。


※決して満点をとれないと受からないというわけではありません。

理科や社会はいつ難化するかわからないのが神奈川県入試。英語と国語を早めに仕上げることが、トップ校合格の重要なカギになります。ということで、ここからは神奈川県入試で85点~100点を狙うための時間配分を見ていきたいと思います。



8割後半~満点を狙う時間配分

まずは全体の時間配分と配点を確認しましょう。絶対にこの通りでなければいけないという決まりはないですが、参考になればうれしいです。

大問 内容 配点 オススメ
時間配分
漢字・韻文 20点 2分
小説文 24点 16分
論説文 30点 17分
古文 16点 7分
資料 10点 8分

正直、大問二(小説)と大問三(論説)の時間配分は、自分でもその時によって変わります。配点が論説文の方が高いので、1分長くしています。ただ、神奈川県入試の小説文は本文がとにかく長いです。得意不得意もあると思うので、毎回の模試や過去問演習の時に、自分がベストスコアを叩き出せる時間配分を見つけましょう。



大問一

大問一は2分にしました。ここ2年は論説文の中で問われている文法問題が、傾向が変わった場合には問一に復活するかもしれません。だとしても、漢字の読み取りがこのまま選択式なのであれば、問一は2分で解いてほしいところです。

(ア)の漢字の読み取りに10秒、(イ)の熟語も30秒かけずに突破したいです。(ウ)の短歌・俳句の問題は、選択肢が紛らわしいので落ち着いて1分くらいでしょうか。少し悩んでしまっても、30秒プラスくらい。

ここでこけると後半の配点が高い問題に時間をかけられなくなります。必ず、かけていい時間を自分で決めておきましょう。



大問二(小説)

2022年度入試以降、大問の順番が古文が問四になりました。(以前の神奈川県入試の形に戻ったことになります。)新たに大問の順番が変わることもあり得るため、試験開始後に数十秒でもよいので全体を通して見るのを忘れないようにしてください。

さて、小説は16分で計算しました。神奈川県入試の小説は長いですね。問題本文も設問文も。毎年受験生からは紙をめくる回数が多くてイライラするという冗談を聞きます。それも含めて練習なんですが。

選択肢ばかり見ているとすべてが正しく見えてきます。そのため、迷ったらすぐに本文のページを見るようにしてください。国語の得点力がある人ほど、設問のページよりも本文のページを見ている時間が長いです。

解く順番については後ほど紹介しますが、もし小説を50分のうち前半に持ってくるなら、デッドラインを決めておかないと後半の大問が総崩れします。ついついじっくり読んでしまいがちな小説文をどれだけ早めに突破できるかが後半戦につながります。

「○○分たったら、とりあえずマークして次に進む」というマイルールも事前に決めておきましょう。



大問三(論説)

ここからは、論説文です。一番配点の高いところなので、じっくり時間をかけたいですね。17分くらいかけて、しっかりとりましょう。そういう意味でも小説より1分長くしています。

ただ、小説と論説だと人によってどちらが得意というのがわかれるので、小説の方が時間がかかるという人は、小説に時間をかけても問題ありません。論説は2ページで問題本文が終わるのに対して、小説文は3ページ分ありますからね。

やはり読むのが難しい論説文、ここが満点だと9割以上が見えてきます。時間がない中焦って読むなんてことにならないように、解く順番は中盤にしておいたほうが良いです。※解く順番は後ほど紹介します。



大問四(古文)

これは得意不得意が分かれますね。県相を受ける受験生なら、取り切りたいところですが。ほかの大問に比べると時間短縮しやすいところだと思います。

古文は7分で考えています。こちらも神奈川県高校入試の特徴で、古文も他県の入試に比べて本文が長いです。加えて、読んだことが絶対にないような物語から出題されます。

単語の知識で片づけられる問題はなく、始めから終わりまで読み通さなければ問題は解けません。最低でも5分はかかるでしょう。生徒が解くのを見ていると、まれに5分かからずに古文を解き切っている子もいるのですが、もともと古文が得意だという子か、たまたまその文章との“相性が良かった”という場合です。



大問五(資料)

最後にやってくる資料読解の問題です。記述の配点が大きいこともあり、8分は確保したいですね。2024年度から形式が大きく変わりました。かつての問題は、(ア)はグラフや表の読み取りの問題だったので、確実に得点できる問題でしたが、2024年度からはこちらも文章内容の把握が必要な問題に変わりました。先に資料を見てから本文を読みながら(ア)に解答したいです。(ア)は2分、残りを(イ)の記述に回しましょう。

(イ)の問題は空欄を含む一文から、どのような内容を記述するかを考えます。

指定語句と合わせて、「文章のこの部分の言葉を使って書こう!」と決まったら、文字数に入るかを考えて、いけそうならいよいよ解答用紙の裏面に記述を書いていきます。

問五の(イ)に6分残っているとしたら、4分は書く内容を考える時間に使っていいです。残りの時間で一気に書きましょう。

解く順番は?

ここからは県立相模原高校の合格ラインに必要な点数、すなわち86点以上をとるために、解く順番を紹介していきます。

時間配分のところでも書きましたが、あくまで参考なので、最終的には練習の中でつかんだ自分のベストな順番・時間配分で本番に臨んでください。

とはいっても、この記事を読んでいる人は相模原高校になんとか合格したいけど、入試国語の点数が伸び悩んでいるという人だと思います。なぜその順番にするのか、考え方も一生にお伝えしようと思います。迷っている人のヒントになればうれしいです。


古文は後ろにすべし

古文は順番としては後ろにする方が良いと思っています。なぜなら、古文は普段触れている言葉ではないからです。試験当日、1時間目の英語の試験が終わって国語の試験が始まり、直後に古文を解くと頭が国語モードに完全に切り替わっていない中で解くことになります。

最上位層なら、解く順番なんて関係ありませんが、国語があまり得意ではないという人はいきなり古文の読解からスタートするのはオススメしません。比較的読みやすい小説文などでエンジンがかかった後に古文を持ってくると良いと思います。



論説文をどこに持ってくるか

集中力は試験開始からだんだんと増していき、長時間が経った試験時間終盤に徐々に落ちていきます。ということは、一番エネルギーと集中力の必要な大問は真ん中に持ってきた方が良いということになります。論説文はなるべく真ん中に持っていくのをおすすめします。

ですが、論説文が一番苦手という人は、一番最後に持ってくるのもありだと思います。ほかの大問をすべて終わらせてから、残りの時間をすべて使って論説文を読解するという戦略も良いと思います。



問五はどこで処理するか

記述問題のある問五はどうするべきでしょうか。個人的には、いつも時間がかつかつになってしまう人は先にこの問五を終わらせるのがいいと思っています。

(ア)は絶対死守!(イ)の記述も、しっかり練習していけば、得点源になります。ここで時間を使えずに本来の力を出せないのはもったいない。。。

これまでの模試で国語の時間切れに悩んだことがないという人は、順番通り最後に解いても良いと思いますが、時間がギリギリという人は、古文を最後に持ってきて、大問五は先に終わらせておきましょう



オススメはこちら

論説文が苦手ではない人

解く順番 大問 時間配分
1 問一
(漢字,韻文)
2分
2 問二
(小説)
16分
3 問三
(論説)
17分
4 問五
(資料)
8分
5 問四
(古文)
7分


論説文が苦手な人


解く順番 大問 時間配分
1 問一
(漢字,韻文)
2分
2 問二
(小説)
16分
3 問五
(資料)
8分
4 問四
(古文)
7分
5 問三
(論説)
17分

このどちらかを塾生にはオススメしています。順番を変えるだけで点数が大きく変わったりします。入試当日までの残りの期間でいろいろと試してしっくりするものを決めてください。




見直しの時間は?

大問ごとにマークシートをチェック

相模原高校志望のレベルの生徒でも、神奈川の国語の入試問題で見直しの時間を確保するのはなかなか難しいと思います。

各大問が終わるごとに、マークシートのずれがないかだけは絶対に確認しましょう。すべて終わって確認する暇はないと思ってください。大問一が終わったら、大問一のマークのチェックです。それ以降問一に戻ることはしません。



選択肢の選び直しは絶対にするな

もし、思ったより時間が余ってしまっても、選択肢の見直しはやめましょう。本文を読んだ直後の自分が、集中力マックスで選んだ選択肢がそこに塗られている選択肢です。安易に終了直後の直観に頼っても後悔するだけです。

これは経験則でしかありませんが、残り数十秒で書き直した選択肢よりも、解いているときの自分が選んだ選択肢があっていることの方が多いです。


終わりに。

これを読んでいる人は、相模原高校(県相)に行きたくて仕方がない。けど、国語の点数がもう少し伸びない…という人だと思います。

上にも書いた通り、問題を解く順番を工夫すると点数が上がることがあります。もちろん、読解力や語彙力を身につけたうえでの話ですが。

少しでもしっくりくる方法を知って、試験に挑んでください。とにかく毎日国語の問題に触れることです。


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