当塾では、相模原市内で採択されている教科書に合わせて、中学校の先取りになるように通常期のカリキュラムを組んでいます。
定期テスト2週間前になると、通常カリキュラムをストップし、定期テスト対策期間に入ります。
目の前のテストの得点をアップさせるためのチャンス。 そして、高校受験やその先に続く、勉強のやり方を身につけるチャンス。
私たちは、定期テスト対策を、 2つのチャンスととらえています。
塾生たちがもくもくと手を動かしている中、
「今やってる勉強は頭に入れる勉強なのか、頭から知識を出す練習なのか意識しながらバランスよくやろうねー」
「頭に入れて、問題を解く回数を増やすと点数につながりやすいよー」
「天の声」のようにぶつぶつ言いながら、勉強のやり方を矯正しています。
今回は、どんなアドバイスをしたかを書き出してみます。
実際のアドバイス例
▶「さくっと答え見ちゃいなよ」
さぁ、一つ目から早速、天の声というより悪魔のささやきのようです。
しかし、非常に重要なことです。
まだまだ勉強のやり方が身についていない下級生の手元を見ていると、じーっと考え込んでシャーペンが止まっていることがあります。
問題は「図中のAの化石はどの年代のものか(理科)」です。いやいやいや、知らなかったら、何日考えようが答えは出ません。
こういう時は答えを見てしまっていいのです。
勉強が得意な子の動きは下のどちらかです。
・この時点で一度「そのページ」から撤退して覚える(インプットする)時間をとる
・一度教科書や解答を見ながら、「そのページ」を使ってインプットの時間する
おぼえる時間と解く時間を分ける。ここが一つ目のポイントです。
答えを見たり、途中で解くことをあきらめたりすることが悪いことだと思い込んでいると、勉強全体の効率が悪くなります。
まずは、その先入観を取っ払ってあげるために、「答えを見ちゃいな」と声をかけるのです。
ここでは質問→解説というフォローは効率が悪く、もう一度読んで、覚えなおしの時間をとってあげることが得点アップにつながります。
▶「答えを写してごらん」
またまた、悪魔のささやき。普段の宿題でやったら確実に叱られる勉強法ですが、これもやはり、手元を見ていて伝えることがあります。
中2数学は図形の証明問題を解いています。確かに、三角形の合同条件も、平行四辺形の定義・定理も、覚えなければいけないことはすべて覚えています。
それでも、問題が解けないことがあります。それは、答えを出すための道のりをたどった経験がまだ少ないときです。
「知っているから解ける」と思って粘るのですが、論理的に解答に至るまでの道のりを追った経験が少ないと、手が止まってしまうのです。
そういうときにも、一度答えを見て、その通りに自分で書いてみたり、頭の中で解説を追いかけていくことが大切です。
また、この時に解説だけでは理解できないことがあります。
解説に書かれていることと、その子が持っている知識の間に溝があると、どうしてそれが書かれているのかがわからないということがおこります。
そこで、私たちの出番です。「わからない」をどんどん「できる」に変えて成績を伸ばしていく子たちは、ここで即座に質問してきます。
いつまでも悩み続けるということはありません。
ただ、解説を読んだり、近くにいる大人に質問したりという選択を全員が全員、賢く選べるわけではありません。
「質問が苦手なのですが、集団の塾で大丈夫でしょうか?」というご相談をいただくことが多いのですが、特に慣れるまでは質問しないのが中学生の普通です。ですから、こちらから声を掛けます。
そして、質問することによるコスパの良さがわかり、慣れてきた子たちが少しずつ自分で質問するようになってきます。
二つ目のポイントは、「わからないからできない」は“解説を見る→質問する”でしか解決しないです。
※「覚えていないからできない」は“覚える”で解決しますが、「わからない」は外部からの手助けが必要です。
▶「1回飛ばしてごらん」
これもまた、一問にこだわり続けている子にかける言葉です。特に総合問題を解いているとき、一問にじっくり時間をかける子がいます。
限られた勉強時間の中で、その一問だけに時間をかけるのは効率的ではありません。一日に使えるエネルギーは限られているので、そこで粘ってほかの問題に使えるエネルギーを使ってしまうのはもったいないです。
また、試験中には難しい問題は飛ばして、できる問題から解くという戦略も必要です。
「飛ばす」という選択肢が抜けている場合にはアドバイスします。
三つ目のポイントはできる問題から解いていくです。
▶「これは何分までに解くの?」
おそらく時間を計っていないだろうという子に、少々意地悪ですがこの言葉をかけています。すべての試験には、時間制限があります。試験を想定したとき、制限時間の設定は必須です。
また、その日の勉強の成果を最大化するという点で考えても、制限時間は設けた方がいいです。時間を気にしながらとくと、スピードも上がり、勉強全体にリズムが生まれ、集中力も長続きします。
四つ目のポイントは、どんな勉強にも必ずタイムリミットを設けるです。
▶「▲▲と●●の違いは何?」
上に書いた通り、はじめのうちは基本的に質問は出ないものだと考えています。
だからこちらから聞きます。
たとえ問題集でマルがついていたとしても、「わかる」を「わかっている」にできているとは限りません。
特に、学び始めはほかの単元のことと比べる中で知識が身につきます。
例えば、「工業地帯と工業地域の違いは?」と聞くと、そこで初めて理解が深まります。
答えられれば「できるじゃん!」と自信になる場面が一つ増え、答えられなければ、そのままスルーしていたかもしれない知識が身につくチャンスになります。
五つ目のポイントは、似ているほかのものと比べてはじめてわかることがあるです。
▶「●●について説明してみて」
これも一つ前と同じようなことですね。たどたどしくても全然OKです。
教科書通りに言えなくても、こちらがサポートしながら説明できる子は多いです。
完璧に言えるかどうかのチェックではなく、言おうとする中で知識を整理するきっかけを作るイメージです。
六つ目のポイントは、説明しようとすることで知らない部分に気づけるです。
▶「その勉強は今じゃないよね?」
試験直前の中1に伝えました。試験前日に赤シートで隠すために社会のワークをぬりぬりし始めたからです。
特に技能科では、青ペン緑ペンで重要語句を塗りつぶして、赤シートで隠す勉強法には賛成です。
なぜなら、問題集がないことが多いから。
学校の先生が強調してくれたところや教科書の太字語句を中心に覚えこんでいく勉強法が得点につながるケースが多いです。
今回は問題がたくさん用意されている社会で、しかも試験前日に塗り始めたので止めました。
やっている感が出ますが、頭に入っているかどうかは微妙です。
塗りつぶしたうえで、暗記→確認テストを高速回転しなければ、塗る時間をとるだけ無駄になります。
ついつい楽な方に逃げてしまうのが人間というものです。試験前日の謎勉強は、テスト前に部屋の掃除をして満足感を得る“あれ”に通ずるものがあると思っています。
中学生自身は無意識にやっています。そこでストッパーになれるのは、大人しかいません。
七つ目は、楽に成績が上がる、魔法のような勉強などないですね。
終わりに
「うるさいなー」と思うかもしれません。実際教室は、誰かしらが教師とやり取りをしていることが多いです。
そしてみんな、意外とそれを聞いています。
英語の時間に、hearとlisten to というどちらも「きく」と訳す単語の違いを質問されて答えたことがありました。
しばらくして手元のノートを見ていると、質問した子の他にさらに2人、ノートに同じメモを取っていました。
一人に言った勉強法のアドバイスをいつの間にか他の子が取り入れているということも多々あります。
集団でのテスト対策の良い部分です。
一緒に勉強してみたいという方、テスト期間でなくてもすぐに体験参加していただけます。
まずは公式LINEからご相談ください。
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