東京都町田市にある日大三高の説明会に参加してきました。
アップダウンがありますが、淵野辺駅からは神奈中バスで一本(13分くらい)、相模原市の中央区(相模原市役所付近)からは自転車で30分程度と、通学圏内にある高校なので、併願私立の候補の一つに入る高校です。
もちろん、第一志望として選択する人も多数いる人気の高校です。
塾対象の説明会は初めての試みということでした。見学しての率直な感想もまとめていくので、県外の高校ではありますが、これを機にぜひ日大三高についても考えてみてください。
率直な感想=開放感
「夢に陽(ひかり)を」というキャッチコピーが掲げられています。
全員に陽が当たるようすることを考えているそうです。太陽の光というだけでなく、「全員が輝ける」という意味ですね。
そして、太陽の光もなるべく多く当たるように考えられています。
校舎のかたちが独特でした。写真を見てもらえるとわかるように、教室が階段状につくられています。
さらに、教室は右からも左からも光が入るような作りになっていて非常に明るく開放感がありました。
敷地面積も広く、東京ドーム3個分だそうです。
人工芝化したメイングラウンド、専用の野球場、冷暖房完備の体育館、温水プールと、さすが私立高校の設備。
中学と高校だけとは思えない、大学が併設されていてもおかしくない広さです。
やはりその場に行ってみないとわからないですね。都会感こそありませんが、中高生が学ぶにはこの上ない環境です。
部活動
日大三の三本柱ということで、勉強・行事・部活動が掲げられています。加入は自由なのですが、中学で85%、高校でも80%程度が部活動に加入しているそうです。
広報担当の先生にお話を伺った際にも、附属という魅力のほかに、部活動を志望動機として入学してくる生徒さんも多いとおっしゃっていました。
スポーツクラスは硬式野球部で構成され、他のクラブは特別に優遇されているわけではありませんが、学校全体が部活動を応援していくという雰囲気を感じます。温水プールもあり、設備は充実していますね。
「ひたすら勉強!」という感じではなく、「経験も大切に」という印象です。
ICT教育
生徒にはiPadが貸与されます。授業を覗いた際にも、手元にはノートとiPadが並べられて、上手に使いこなしていました。
システムエンジニアの方が学校に常駐しているらしく、トラブルにも即時対応できる体制をとっているということです。
町田の小高い山の上にある学校ですが、電波は行き届いており、ICT教育へは力を入れていることを強調していました。
見学中に昼休みになり、校内放送が流れたのですが、各部活動の部長の集まり(?)のような招集がかかり、そこには「iPadを持ってくるように」という指示がありました。
授業以外でも、デジタル機器を使うのはもう当たり前なんですね。文化祭の実行委員会などでも、オンラインミーティングを活用するそうです。
国際交流
私立高校は、やはりここには力を入れていますね。高1の夏休みには選択制での海外に体験学習に行けるプログラムが用意されています。
また、学校内でも短期集中で外国人講師のレッスンを受けることができるなど、希望すれば生の英語に触れられる機会はたくさん用意されています。
高2の修学旅行も、沖縄と北海道・東北との選択でシンガポールを希望することもできます。
準付属校というべき卒業後の進路
■日大への内部進学
日大附属ではありますが、内部進学率は4割程度です。
日大進学を勧めることは一切なく、希望の進路をサポートするというスタンスを強調されていました。
もちろん、内部進学も希望すれば可能です。日大三高内での学力が下位1割に入ってしまうと内部推薦がとりづらくなってしまうということでしたが、約9割は高3の9月に行われる日大基礎学力到達度テストの結果から内部推薦を獲得できるとのことでした。
ただ、現状のルールでは日大の合格をキープしたうえでの他大受験ができないため、高3秋の段階で内部推薦で進学可能な学部と自身の希望とを照らし合わせて、他大学受験を選択する生徒も多いそうです。
そのため、他大学への進学が全体の50%という数字になっています。
高校1年生は中学からの進学組とは混ざらずに、普通クラス・特進クラスに別れて学びます。※野球部の一部はスポーツクラス
特進クラスと普通クラスで使う教科書に違いはなく、授業のレベルが異なるということです。
特進クラスに入っても、日大への内部推薦や指定校推薦が使えなくなるということはありません。
そのため、学ぶ上での大きな違いはなく、他大学受験志向がより強いのが特進クラスだと捉えて良いと思います。
高2からは文系理系それぞれの普通クラスと特進クラスに分かれて、進路目標に合わせて学びます。
日大三高に入れば必ず日大に行くというわけではなく、希望によっては他大学への進学希望もしっかりと応援してくれるというのが良いですね。
■他大学への合格実績
日大への内部進学者も多いため、合格実績の単純比較はできませんが、下のリンク先で近隣の私立高校の大学合格実績をまとめています。
中学3年時、高校受験の際に求められる学力(内申)で考えると、割合的には近隣の麻布大附属高校や桜美林高校、桐蔭学園高校の方が実績を出していると考えられます。
ただ、日大三高はその分日大に行けるという安心感をゲットできるわけですから、単純比較はやはりできません。
まとめ
塾ブログらしく、やはり進路の部分が長くなってしまいましたが、改めて伝えたいことをまとめていきます。
まずは開放感です。アポなし・自家用車での構内見学大歓迎とのことです。事前連絡をした方が案内をしてもらえる可能性も高いので、連絡はした方が良いと思いますが、ぜひ実際に足を運んでみてください。
次に、準付属校という進学状況です。内部進学は魅力的ですが、やりたいことは3年間で大きく変わります。
進学校と付属校の良いとこどりをできるようなイメージです。
※ちなみに、入学時の内申基準は7月に発表になるそうです。例年、出願時に見られる成績は主要5教科のみで、推薦はオール4に5が二つほど、併願だともう少し高い内申が必要です。 麻布大附属や桜美林、桐蔭と比較したところからもなんとなくのレベル感はわかっていただけると思います。ちなみに推薦での不合格は基本的にはありません。 |
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