桜美林高校は東京都町田市にある私立高校です。ですが、ぎりぎり境川の東京側にあるだけで、最寄りは淵野辺駅。相模原の人からもなじみのある高校です。
相模原近辺の公立受験生の併願校としても人気な桜美林高校の説明会行ってきましたので、聞いてきた話をまとめていきます。
郊外の環境
高校教頭の高下先生が冒頭におっしゃっていました。淵野辺駅からスクールバスが出ているものの、決して駅近とは言えない環境。
だからこそ、窓からは緑が見え、大学を含む広々としたキャンパスの中で学ぶことができる。
確かに、実際に学校に行ってみると感じます。自然豊かというわけでもなく、すぐ近くを通る町田街道から車の音は聞こえますし、静かなわけではないのですが、聞こえてくる音の多くは学校から出ている声です。
中学生の声、高校生の声、大学生の声。大学併設なので、どこか学生街のような雰囲気があると感じます。それも、歩けばすぐに反対側の出口に出てしまうような小さな敷地ではなく、東京ドーム3個分の広いキャンパスです。
静かではないのに学ぶのに適している雰囲気はキャンパス内だからこそなのかもしれません。
国際色豊かな校風
桜美林高校の前身は北京にあった学校だそうです。そのころから様々な人種の生徒を受け入れていたそうで、そこをルーツにもつ桜美林高校はやはり国際理解教育に力を入れています。
カリキュラムを見てみると、選択制で中国語やコリア語の講座があったり、希望制の留学プログラムや姉妹校との交流も豊富です。
実際に校舎見学をした際にもネイティブの先生とのスピーキングテストが廊下で行われていました。
また、キリスト教の学校であるため礼拝や聖書を学ぶ時間もあります。
この後紹介する進学の部分でも、海外の大学への推薦制度もあるということです。ただ、実際の進学者はあまり多くはないということです。
希望する生徒がいた場合のサポート体制は整っているということですね。
進路実績
気になる進路実績です。相模原近辺から通うことのできる併願私立高校の中では上位の実績が出ています。 ※桐光学園・桐蔭学園を除く
生徒数を抑えており、25年春は卒業生数が少なめだったそうで、実数ではなく割合で見てほしいとのことでした。
早慶上理あたりの合格実績は、割合で見てもやや下降気味なのかなと思いますが、確かにそれ以外の大学群では数こそ減っているものの、例年通りの結果が出ています。
イメージ通り、まだまだ文科系の女の子さんの在籍も多く、文科系の大学や芸術系の大学への進学者が多いことも桜美林高校の特徴です。
桜美林大学への進学率は10%を下回ります。そのため、付属校ではなく、進学校だという認識をもって受験する必要がありますね。
ただ、学内推薦制度があり、第一志望であれば条件なしで、併願であれば評定の基準を上回っていれば桜美林大学へ進むことは可能です。
選べる3コース制
実は桜美林高校は、この記事を書いている中島の母校でして、今回の訪問では懐かしい先生方とお話ができました。
もう10年以上も前なので、いろいろと内情も変わっているわけですが、その一つがコース制です。3コース制のことは細かくは知らなかったので、今回詳しく聞いてきました。
桜美林高校では、中学から上がってくる内進生と高校から入学する高入生が3つのコースに分かれて勉強していきます。
国公立コース
国公立コースは名前の通り国公立大学の受験を志して勉強していきます。授業数も多く、カリキュラムも独自に組まれているため、入学時からコース変更はできません。
入学時の内申目安は5科25/25、すなわちオール5です。
指定校推薦の使用ができないため、注意が必要です。
ただ、一般受験まっしぐらというわけではなく、探究活動もぎりぎりまでバランスを取りながら取り入れているというお話がありました。実際、3割くらいはその成果を生かして年内入試で進路を決めたとのことでした。
2022年度から、各高校では探究の時間が取り入れられています。大学の卒論や研究のように、自分でテーマを決めて資料を調べ、時に現地を視察し、プレゼンをして学びを深める時間です。 |
特別進学コース・進学コース
特別進学コースは学年10クラス中2クラス程度です。早慶レベルの大学への合格を目指して学ぶコースということです。
特別進学コースの入学時の内申目安は5科,9科のいずれかで、4と5が半分ずつくらいの成績が必要です。
進学コースは学年10クラス中6クラス程度で、半分以上の生徒がこのコースで学びます。
進学コースは5科,9科のいずれかで、オール4に5が少しで基準に達します。
特別進学コースは指定校推薦がありませんが、進学コースは指定校推薦があります。
※この2つのコースの違いは扱っているテキストのレベルだそうです。
まとめ
東京都は全国に先駆けて私立高校が無償化となったため、第一志望の生徒が増えているそうです。それだけ魅力的な学校ということですね。
ただ、どちらかというと併願として選択される割合の多い高校ではあります。
特別進学コースは相模原高校をはじめとするトップ校受験者の併願として、進学コースは相模原弥栄高校や麻溝台高校など、地域二番手校の併願校として選ばれています。※国公立コースは内申に加えて志がかかわってきます
一つ、注意したいのが、出願時のコース選択です。内申基準に達していたとしても、コース選びは慎重にしましょう。
指定校推薦の有無や進路の希望で変わってくるところだと思います。桜美林高校に限らずですが、併願校だとしても通うつもりで、3年後にはそこを卒業するつもりで高校選びをしましょう。
※高校入試情報は、7月に確定されるため26年度入試の情報は細かく発表されていません。また情報が入り次第、ご面談などでもお知らせしていきます。
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