【私立高校紹介】“サガジョ”こと相模女子大学高等部の訪問記。入試情報など。

query_builder 2024/10/01
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相模大野駅から歩いてすぐのところにある、相模女子大学高等部についてです。非常に魅力的な取り組みについて、伺うことができました。入試情報も併せてまとめています。

名前の通りの女子校です。塾説明会という形で女子校にお邪魔したのは今回が初めてだったので、非常に新鮮でした。授業の見学もさせていただいて、率直な感想は、女子しかいないので教室が広い教室の後ろがきれいでした。


ちょうど球技大会の直前で、体育は学年混合でドッジボールをしていました。かなり白熱していて、盛り上げっています。雰囲気は実際に行ってみないとわからないですね。これを読んでいる中学生の皆さんや保護者の方は、「女子校だから…」と偏見を持たず、ぜひ一度見学に行ってみてください。生徒の皆さんが生き生きしていたのが印象的でした。

4つのコース

さて、まずはコース設計から確認していきましょう。入学時に大きく進学コースと特別進学コースに分かれます。そして、2年進級時にさらに大きく4つのコースに分かれるのが相模女子高等部の特徴です。


1年 特別進学 進学
2・3年 アカデミック グローバル ライフサイエンス リベラルアーツ

大まかに、特進の生徒さんが進級時にアカデミックコースグローバルコース、進学の生徒さんがライフサイエンスコースリベラルアーツコースに分かれるということのようですが、希望と条件によってはコース移動する例もあるそうです。


アカデミックコースは文型理系に分かれているものの、国公立大学への進学を目指して5教科を幅広く学習していきます。ただ、難関私立大志望者には3教科中心の履修パターンも配慮されています。


グローバルコースは英語オンリーデーというものがあったりと、英語を中心に学んでいくコースになります。文系3教科での受検が中心になるそうです。必修ではありませんが、海外研修も用意されています。


ライフサイエンスコースはどちらかというと理系寄りの履修になります。理系といっても、医療や栄養学、農業や環境など多くの分野があります。後述する探求学習でそれぞれの興味を深めているそうです。理系学部への進学は指定校推薦枠も充実させていくというお話でした。


リベラルアーツコースは、私立大学文系学部への受験に向けて、3教科の学力を身に着けていきます。こちらも、探求学習で様々な興味を深堀りすることができます。


※アカデミックコースとグローバルコースは指定校推薦枠が使えないため、進級時には要チェックです。


サガジョらしさと探求学習

相模女子大高等部の説明会は、先生方のお話の前に合唱部の生徒さんたちによる校歌の披露がありました。生徒さんが塾対象説明会に出てくるのは初めての経験です。個人相談の際に話を聞くと、1時間分の公欠をもらって歌の披露をしてくださったということでした。


校長先生も、非認知能力を育てるという目的のもと、外向きの学び( Outward-dilrected-Learning =ODL)という取り組みを重視しているとおっしゃっていました。机に向かう学習も大事にしながら、実際に体験したり学校の外に赴いたりする活動を積極的に支援しているそうです。「子どもたちの学びになるなら公欠はどんどん出す」とおっしゃっていました。今回の合唱部の皆さんの校歌披露もそういった生の経験の良い機会だったのかもしれません。最近部員も増え、活動も元気になってきたと、おっしゃっていました。


さて、ここからはサガジョの非認知能力(見えない学力)を育てる探求学習の取り組みについて紹介していきます。



マーガレットクエスト


マーガレットは相模女子大学の校章の花だそうです。その名前からとった探求の時間はマーガレットクエスト、略してMQと呼ばれています。


1年次から時間を確保して、問を立てる力をワークの中で身に着け、2年次からはコースごとに社会に出ての活動が始まります。アカデミックコースは企業や役所の訪問、グローバルコースは、大使館や外国人の多い新大久保などの視察、ライフサイエンスコースは北里大学や麻布大学に出向いて研究室の見学など、学校の外に出て活動します。


MQウィークというものが年に2回設けられていて、活動の時間はしっかりと確保されています。12月には各種の発表を行っているそうです。3年生になると、進路を見すえて個人で活動を行い、レポートや論文、推薦型入試の志望理由書の書き方などを学んでいきます。


年明けにはMQ Awardsという発表の場が設けられ、2、3年生はその場で探求学習の成果を発表するそうです。外部の方が来て鋭い質問を受けることもあるそうで、さながら大学の卒業論文制作や口頭試問のようです。




相模原市の地域通貨制度導入に貢献

すごく印象に残った、MQの取り組みを一つ紹介します。「まちのコイン」というアプリで、その地域で使える通貨を流通させて地域の活性化を目指す取り組みがあります。


数年前まで、相模原市には地域通貨はなかったそうです。相模女子大学高等部の生徒さんがそこに着目し、鎌倉市などの前例がある自治体に取材をしながら、「すもー」という地域通貨を生み出したというお話を聞くことができました。


現在は、アプリをダウンロードすれば、例えば町のごみ拾いに参加して獲得した「すもー」を加盟店の商品を買うときに使うことができます。このような形で実際に相模原地域で活用される地域通貨を生み出すことに、サガジョ生が貢献したそうです。


すもー」についてくわしくはこちら


このような取り組みをまとめで、準備を重ねた結果、その生徒さんは慶応大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)に総合型選抜で合格したそうです。※ちなみにこの生徒さんはライフサイエンスコース


こういった形で、生徒さんの非認知能力を育てながら、近年急増している年内入試への対策も充実させています。半数ほどの生徒さんが年内入試で進路を決めているということでした。


次は、卒業生の進路や大学の進学実績を見ていきます。

進学実績

内部進学

相模女子大学高等部は同じキャンパス内の相模女子大学の付属高校です。ですが、その内部進学率はあまり高くありません。短期大学を含めて、18.4%が内部進学となっています。内部推薦は推薦枠の数の制限がなくなったそうで、条件を満たしていれば、安心して希望学科に出願できるように変わったということでした。これは併願も含むため、相模女子大学へ進学する権利を確保したうえで他大学にチャレンジすることができます。また、内部推薦の試験は9月に加えて、受験終了後の3月にも用意されています。積極的に他大学チャレンジした人が行き場がなくなるということがないように、付属校ならではのサポートです。



年内入試

先ほど紹介した非認知能力を育てる取り組みと学校のサポートもあり、はやりの年内入試を選択する生徒さんは他大学進学を目指す生徒さんの半数以上になるということでした。東京都立大や、学習院大学、法政大学、同志社大学などの人気の大学にも総合型選抜での合格者が出ています。また、先ほど紹介した地域通貨について探求を深めた生徒さんも慶応SFCに総合型選抜で合格しています。



一般入試

相模女子大学高等部では、一般入試の合格率アップのために、英語の得点力向上に力を入れているということでした。その結果、国際基督教大学(ICU)や早稲田大学への合格者が出ています。2024年春は過去10年で早慶両方合格、また10名以上の合格が出たのは初めてということでした。


“自習室の主”と呼ばれるくらい、一般入試に向けて勉強に励んでいる子も毎年いるそうで、一般受験を頑張りたいという子には個別に手厚くサポートしているというお話でした。総合型選抜を狙っている生徒さんにも、一般受験の対策も並行して行い、たとえ総合型で残念な結果でも見事希望の上智大学への進学を一般受験で勝ち取ったというエピソードも紹介していただきました。



指定校推薦

在籍する生徒さんの進路希望を調査する中で、希望に対して指定校推薦の枠数が少ない場合には、積極的に各大学にお願いして、指定校推薦の枠を増やすという取り組みを行っているそうです。女子校ということもあり、医療系の進路希望が多く、帝京大学薬学部や昭和薬科大学の指定校枠が増えています。


※アカデミックコース・グローバルコースに進級した生徒は指定校推薦は原則使用できません(2024年度現在)


内申基準

さて、最後に相模女子大学高等部に入学するための内申基準についてみていきます。※中3の1学期と2学期、どちらか良い方の成績が対象


9教科の評定が3以上あることが条件です。ただし、実技4教科については2が一つまで許容範囲ということです。また、3年時の欠席が10日より少ないことも条件です。こちらも配慮が必要な場合には事前相談可能です。


 進学コース 

推薦(専願) 9教科=31/45
または
5教科=16/25
※検定や課外活動への取り組みで加点あり
※9教科-2までは相談可
書類選考(併願) 9教科=34/45
または
5教科=19/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
面接あり


 特別進学コース 

推薦(専願) 9教科=37/45
または
5教科=21/25
書類選考(併願) 9教科=38/45
または
5教科=22/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
面接あり



加点項目(両コース共通) 9教科に最大3点加点

英検・漢検・数検
  3級→ +1点
 準2級→ +2点 
  2級→ +3点

生徒会役員・生徒会委員長・3年間皆勤→ +1点
部活動の大会成績→ +1~3点
3年間同一部活動で積極的に活動→ +1点
その他の検定や活動は要相談




アクセス

相模女子大学高等部は相模女子大学や短期大学、小学校や幼稚園までが入る広大なキャンパスの中にあります。小田急線相模大野駅から歩いて10分かからない程度のところにあり、町田からも一駅なのでアクセスは良いです。


ちなみに相模大野駅まではJR横浜線の橋本駅から25分、相模原駅からは20分程度で到着します。



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