【八王子学園八王子高校】入試問題(一般・特選)で数学の傾向と対策。神奈川県公立志望の受験生は何をすべき?

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この記事では、相模原地域などの神奈川県の中学生向けに、東京の私立高校である八王子学園八王子高校の一般入試について紹介しています。

八王子学園八王子高校

八王子学園八王子高校は、JR中央線の西八王子駅が最寄りの私立高校です。橋本駅から20分ほど、上溝駅や相模原駅からも30分ほどで通学できるので、相模原から併願受験する人も毎年多い高校です。

コース別に分かれており、スポーツを頑張りたい子や勉強を頑張りたい子など、幅広い層の生徒さんが通っています。



10年ほど前までは、併願が取れていても不合格になることがあるという学校で、併願を八王子学園八王子高校にすることは敬遠されることもありましたが、現在はそのような制度は撤廃され、入試担当の方からも入試相談ができていれば(内申基準に達していれば)不合格になることはない、確約入試であるというお話を伺うことができました


ただ、特選入試を受けて、より高いコースに入って勉強をしたい人や、内申基準に達していても、一般入試に向けて八王子学園八王子高校の入試形式を知っておきたいという人は多いと思います。


この記事は、神奈川県から八王子学園八王子高校を受験する中学生やその保護者の方に向けて、数学の入試問題への対策を紹介していきます。

※下記のリンクでは八王子学園八王子高校についてまとめています。


数学の傾向と対策


 一般入試の傾向 


大問 内容 時間配分の目安
1 計算問題 3分
2 小問集合 5分
3 平面図形 7分
4 関数 8分
5 空間図形 7分
6 確率・整数問題 7分

大問1は基本的な計算問題が3問出題されます。


(1)累乗を含む四則混合

(2)分子が多項式になっている分数の加法減法

(3)分数を含む平方根の加法減法

以上の3つは2022~24年度入試で出題されています。今年度も、この3つが出題される可能性が非常に高いです。


大問2は小問集合が5問出題されます。

(1)因数分解

(2)2次方程式

(3)連立方程式

(4)確率・平方根の応用

(5)方程式の利用

以上の5つは2022~24年度入試で出題されています。今年度も、この5つが出題される可能性が非常に高いです。特に(1)~(3)は形式もほとんど変わっていません。



大問3は平面図形の問題が出題されます。設問数は3問です。

ピンポイントで図形分野の何が出題されるのかを当てるのは難しいですが、過去の問題から考えると以下の3単元を押さえることを優先するといいです。

(1)三平方の定理

(2)相似な図形

(3)円(円周角・中心角…)



大問4は関数問題が出題されます。設問数は3問です。

(1)比例定数を求める問題

(2)直線の式or座標を求める問題

(3)面積を二等分するときの直線の式or座標を求める問題

神奈川県公立高校入試の関数問題をイメージしてもらうと、分かりやすいかなと思います。


大問5は空間図形の問題が出題されます。設問数は3問です。

(1)長さや体積面積を求める問題


(2)長さや体積面積を求める問題(+α)

(3)応用問題

(1)は単純な立体の体積を求めたりする問題なので難しくないです。(2)(3)は空間図形をきちんと頭の中でイメージができる必要があります。



大問6は確率問題や整数問題が出題されます。設問数は3問です。

最後の大問になります。ここは傾向という傾向はなく、近年では確率問題や整数問題が出題されている。というくらいです。



 一般入試の対策 


大問1は基本的な計算問題が出題されます。教科書レベルをきちんと理解しておきましょう。八王子学園八王子高校の対策は教科書内容を理解するところから始まります。


大問2は小問集合が出題されます。様々な分野から基本的な知識を用いて出題されます。こちらも教科書内容を押さえておけば問題ないです。ただ、(5)で出題される方程式の利用は、そもそも難易度が高いので苦手な人は練習をしておきましょう。


大問3は平面図形の問題が出題されます。まずは、先ほどお伝えした3単元(三平方の定理・相似な図形・円)をきちんと理解しておきましょう。そして、定義定理を理解するだけではなく活用できるレベルまで仕上げていきましょう。また、補助線をひく必要のある問題が多く出題されます。補助線の引き方のパターンも頭の中に入れておきましょう。


大問4は関数の問題が出題されます。神奈川県公立高校入試と似ているので公立高校入試対策をきちんと行っていれば問題なく解き進めることはできます。しかし、(2)(3)はそもそもレベルの高い問題が出題されます。関数が苦手な人は教科書→過去問の順で対策していきましょう。


大問5は空間図形の問題が出題されます。計算がしやすいように、数値が与えられているので、答えの導き方さえおさえておけば、計算ミスのようなケアレスミスはほとんど起こりません。


大問6は確率問題や整数問題が出題されます。確率問題と整数問題は様々な角度から問題ありますので「これをやっておけばいい!」というものはありません。とにかく、演習量を積んでいろんな角度からの問題に対応できるようにしておきましょう。


 特選入試の傾向 

大問の問題内容を含め、一般入試と全体的に同じと思っていいです。


一般入試と違うところは、各大問の設問がよりハイレベルな内容になっている点です。

同年度の一般入試と特選入試を比較してみると、出題分野や単元は同じですが、設問内容が変わっています。同じ図形を用いていても、その中で線が1本多く書かれていたり、確率分野でも簡単に求められる確率とは違い、頭をひねった問題が出題されます。


そして、一般・特選に共通していえる特徴ですが、計算しやすいような数値が与えられることが多いです。

   

 特選入試の対策 

一般入試の対策をしたうえで、特選入試レベルの問題を対策していく必要があります。

具体的には、覚えてきた様々な性質や定義定理を問題に活かす練習をしましょう。

そして、計算しやすい数値が与えられていることから、計算力を見られているのではなく、導出がきちんと理解しているのかを見られています。そのため、計算力を鍛えぬくのではなく、応用力や導出力を鍛えていきましょう。

入試対策で問題を解く際は、求め方さえ分かれば、計算をせずに次の問題に移って演習量を増やすのも一つの手です。導出方法が合っているのか、不安な人は最後まで計算をして確かめましょう。

ただし、入試直前は本番を意識した対策が必要です。時間配分なども含めて入試対策になるので、50分間時間を計って、最後まで計算をしましょう。

神奈川県入試対策で間に合うか


この記事は、相模原市などでJR横浜線沿線に住んでいて、神奈川県から八王子学園八王子高校の受験を考えている人向けに書いています。魅力的な私立高校なので、神奈川県から併願校として受験する人も毎年多い学校です。



ここでは、神奈川県の公立高校を第一志望として入試対策を行っている中学3年生が、八王子学園八王子高校に合格するために特別な対策が必要なのかどうかを見ていきます。


結論、神奈川県入試が第一志望でも対策は十分に可能です。求められている知識、そして数学力に大きな違いはありません。


ただし、神奈川県公立高校入試との大きな違いは、解答形式です。

神奈川県公立高校入試はマーク形式なのに対し、八王子学園八王子高校は記述形式です。

そのため、先ほどもお伝えしたように、導出方法をきちんと理解しておかなければ、感覚や消去法などで正答することは厳しいです。


八王子学園八王子高校を受験する際は、神奈川県入試にプラスして導出力も鍛えていきましょう。

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