【私立高校紹介】併願私立のダークホース、横浜翠陵高校は相模原の人にもおススメ。

query_builder 2024/09/18
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今回は、横浜市緑区にある私立高校の横浜翠陵高校についてです。相模原地域の方にはあまり聞きなじみのない学校かもしれません。この記事でどんな学校なのかを知っていただけたら幸いです。

・相模原市に住んでいて併願私立高校を探している
・JR横浜線沿線に住んでいる
・光明相模原と麻布大付属の間の学力の学校を探している


横浜翠陵高校はこのような方におススメです。公立高校が第一志望という方は特に、私立高校のリサーチの動き出しが遅くなり、ついつい地域のきいたことのある学校の中から併願私立を選びがちです。


もちろん、第一志望の高校に行けるのが一番なのですが、受験校として選ぶということは少しでも通う可能性のあるということです。第二志望の私立であっても時間をかけて探して、比較検討し、実際に足を運んで雰囲気を見たうえで受験校を決定しましょう。


相模原に住んでいる人で、特に横浜線へのアクセスが便利な方は、横浜方面や八王子方面に視野を広げると、選択肢が増えてきます。今回の横浜翠陵高校も、JR横浜線の十日市場駅が最寄りの学校です。


横浜翠陵高校基本情報
・小規模な私立高校でサポートが手厚い
・大学併設の広大な敷地で落ち着いた環境
・特進コースは大学進学実績が好調
・国際コースは海外研修が必修

・文理コースは文武両道を目指す


アクセス

横浜翠陵高校は、JR横浜線の十日市場駅からバスで7分ほどの自然豊かな小高い丘の上にある学校です。横浜市内ですが、名前の通り緑に囲まれた場所にある学校で、敷地内には横浜創英大学という看護系の大学もあります。落ち着いた雰囲気を好む人にはオススメです。

タイトルに「併願私立ダークホース」と書きました。相模原市に住んでいる人はあまり話題に出ない高校だと思いますが、JR横浜線の沿線に住んでいる人には十分に通える距離だと思います。

町田駅から横浜寄りに3駅いくと十日市場駅です。相模原駅から電車に乗れば20分で着きます。通勤通学時間の横浜線の上り列車なので混雑するのが難点ですが、長時間乗るわけではないため多少我慢できるのであれば問題ない範囲だと思います。



選べる3コース

ここからは、3つのコースについて見ていきます。横浜翠陵高校は入学してから他のコースとの入れ替えがおこることはほとんどありません。多くの私立高校と同じですね。


ただ、高1から高2のタイミングに限っては、希望者のみ毎年数名いるかいないか、くらいの人数での移動があるということでした。基本的には入学したコースでそのまま卒業すると考えた方がよいと思います。


国際コースはそもそも通う子の興味が違います。目指す大学の学部も限られてくるので、当然カリキュラムも専門的になっていきます。カリキュラムがコースごとに違うということは、年度による入れ替えは難しくなります。



特進コース

特進コースは、学校案内のパンフレットやHPには、「一般受験で国公立大学・難関私大を目指します」と書かれています。週2日は7時間授業があり、一週間で36時間の授業数が確保されています。


2024年春の学校全体の国公立大学の合格者は12人です。実際には私立大学合格者が多いということでしょうか。国公立大学志望の子がどのくらいの割合でいるのかなど、細かいお話しはまた別の機会にさせていただこうと思っています。


1・2年生の夏休みには、軽井沢で2泊3日の勉強合宿を行われます。こういったイベントは、勉強の量や質の“当たり前基準”が変わるきっかけとなり、受験へのモチベーションになります。「しんどい」と思うかもしれませんが、長い目で見たら魅力的なイベントです。



国際コース

こちらは国際関係学部や難関私立大学への進学を目指してカリキュラムが組まれています。名前の通り、英語に強い関心のある生徒さんのためのコースです。こちらは週に1回、7時間授業の日があり35時間の授業数が確保されています。


英語だけに関わらず、アフリカやアジア、中南米、北欧など様々な国の留学生や講師を招いて、様々な国の文化や社会状況についての講義もあるそうです。


また、2年生から文系理系に分かれる際に、文系を選ぶと第2外国語として中国語かスペイン語をネイティブの先生から学びます。 英語だけでなく、広く海外へ視野を広げることのできる環境がそろっています。


2年生の夏休みには、イギリスで2週間過ごすグローバル研修が行われます。海外の生徒と混ざって英語で習熟度別の授業を受けるそうです。


また、希望者は同時期にニュージーランドで中期留学も可能です。7月から9月半ばまでの2カ月半で現地の家庭にホームステイして過ごします。


横浜翠陵高校は元女子校で、国際コースが女子比率が一番高くなっているそうですが、それでも男女比率は43%:57%(男:女)となっています。



文理コース

最も多くの生徒さんが在籍しているコースです。クラス数で言うと、特進が1クラス、国際が1クラス、文理が3~4クラスという構成です。学級数で考えても、規模の大きくない学校だということがわかります。


横浜翠陵には中学部がありますが、2024年度の高校1年生は内進生と高校入試組が混ざっているということです。 文理選択は、他の2コースと同様に2年時から。


大学進学実績からは、文理コースの子たちがかなり頑張っているということがわかります。 よくある、特進コースの子が実績を稼いでいるという数字ではなく、しっかりと基礎コースの子が力をつけて大学合格を勝ち取っているという数字です。


文理コースには部活動を頑張る生徒さんも多く、説明会でお話しされていた先生が硬式野球部の顧問ということもあり、野球部の活動が紹介されていました。


もちろん、ほかのコースでも部活動と勉強を両立している生徒さんはたくさんいます。ただ、文理コース以外の2つのコースは授業時間数が多くなるため、その点には注意が必要です。

大学進学実績

上にも書いた通り、特進コースの生徒さんのみが実績を稼いでいるというわけではなく、文理コースの生徒さんも高学力を身に着けて一般受験にチャレンジしているということです。


2年分の合計の数字なので、他と比較することが難しいのですが、学年一クラス分の特進コースからは早慶上理GMARCHが28人、国際コースも学年一クラスですが22人、文理コースからは31人出ています。


文理コースは学年3~4クラス分の人数になるので、率でいうとそこまで高くないのかもしれませんが、その中でも頑張れば上を目指せるというのは、勉強に取り組むモチベーションになります。


細かく見ていくと、慶応義塾大学への合格者は出ていないようなので、やはり最難関私立大学の合格は狭き門なんですね。


ただ、MARCH合格者は多数出ているのと、ここ数年の伸び率には注目です。2021年春には国公立大学、早慶上理、GMARCH、成成明獨國武、日東駒専で合格数が67だったのが、翌2022年には65%増の192、さらに2023年春に上記の表の通りで、合計210となっています。

※2024年春の数字は手に入り次第追記します。

ここから数年の数字がどう変わるかはわかりませんが、お話ししてくださった進路担当の先生の話では、「今の高2が一番学力が高い」ということでした。早慶上理はやはり難しいラインですが、四年制大学に行きたい、MARCHは狙いたいという人は良いレベル感だと思います。

実際、授業はすべてのコースでMARCHレベルの大学に現役合格できるように進めているとおっしゃっていました。


入学に必要な内申基準

2025年度入試に向けて変更点もあったので、まずはトピックとしてまとめておきます

・書類選考型入試がスタート
・3年の1学期の成績も基準に

横浜翠陵高校の打診基準は、全て中学3年生の内申です。昨年までは、2学期の仮内申(後期仮内申)を見られていましたが、今年から新たに1学期の基準も使えるということでした。


1学期には基準を上回っていたのに、2学期に成績がダウンしてしまった…という場合にも、1学期の内申基準を見てもらえるという制度です。


また、横浜翠陵高校では3教科の内申点を英数国の3教科に加えて、英数理の理系型3教科英国社の文系型3教科でも見てくれるので、自分の成績表を照らし合わせて確認してみてください。3教科の私立大学入試で頑張れる受験生を学校が求めていると捉えることもできます。



 推薦入試 

専願(第一志望)の場合の成績基準です。いずれか1つを満たしていることが条件です。面接が課されます。また、コースアップにチャレンジする場合は一般受験を受ける必要があります。

特進 5教科=21/25
※検定準2級以上で1点まで加点あり
国際 9教科=34/45かつ英語4以上
※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=19/25かつ英語4以上
※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり
3教科=11/15 かつ英語4以上 
※3教科には加点なし
文理 9教科=34/45
  ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=19/25
 ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり
3教科=11/15 
※3教科には加点なし



 一般入試 

■一般入試 (書類選考)

併願(書類選考)の場合の成績基準です。下記のいずれか1つを満たしていることが条件です。コースアップにチャレンジする場合は一般受験を受ける必要があります。

特進 5教科=22/25
※検定準2級以上で1点まで加点あり
国際 9教科=35/45かつ英語4以上 
※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=20/25かつ英語4以上
※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり

3教科=12/15 かつ英語4以上 
※3教科には加点なし
文理 9教科=35/45
  ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=20/25
 ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり

3教科=12/15 
※3教科には加点なし


■一般入試 (筆記あり)

併願(筆記あり)の場合の成績基準です。下記のいずれか1つを満たしていることが条件です。

特進 5教科=21/25
※検定準2級以上で1点まで加点あり
国際 9教科=34/45かつ英語4以上
 ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=19/25かつ英語4以上
※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり

3教科=11/15 かつ英語4以上 
※3教科には加点なし
文理 9教科=34/45
  ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで3点まで加点あり
5教科=19/25
 ※検定や出席日数、課外活動への取り組みで2点まで加点あり

3教科=11/15 
※3教科には加点なし

※加点項目について詳細は学校の説明会等でご確認ください。当塾にお通いの方はお電話などでご質問頂ければお伝えします。


こんな人におススメ

麻布大付属には届かない。でも光明相模原よりは進学指導が手厚い学校に行きたい。こんな風に考えている方にはぜひ一度見に行ってもらいたい学校です。


先日、光明相模原高校も訪問させていただいて、お話を伺ってきました。様々な層の生徒をサポートされていて、「これからやりたいことを見つけていこう!」という子には、光明相模原はピッタリな学校だと思います。光明相模原高校は専門学校や短大、公務員など、幅広い進路選択をサポートしています。


ただ、ある程度高校卒業後の目標が決まっていて、大学に行きたいと考えているなら、横浜翠陵高校は一度見ておきたい高校です。

「4年制大学までは進学してそこから就職したい」
「MARCHを目指したい」
「英語に関係することをしてみたい」

などなど、3年後の進路選択がイメージ出来ている人もいると思います。横浜翠陵高校は大学進学実績を伸ばしていこうと奮闘している私立高校です。

自分のやりたいことがどれくらい明確なのかによって、2校を見比べてみるといいのではないでしょうか。

もちろん内申点を持っているお子さんは、同じく横浜線沿線、矢部駅が最寄りの麻布大付属高校もオススメです。ただ、近年麻布大付属高校の内申基準が高く、さすがにそこまでの成績上昇は見込めない。。。それでも光明相模原高校の内申基準は大きく上回っている、という場合には、横浜翠陵高校はオススメの学力レベルです。

相模原駅・矢部駅・淵野辺駅から通える人は一度調べてみてください。



横浜翠陵高校がどういった学校なのか、少しでもイメージしていただけましたでしょうか。「そんな学校あったのか」、と選択肢の一つに入れていただけると嬉しいです。

併願の私立は、通わない前提で決めてしまいがちなので深く考えずに決めてしまうことも多いです。ですが、納得のいく併願校の決定が第一志望合格への最後の踏ん張りの精神的な土台になります。

第一志望がたとえ残念な結果だとしても、ここなら通っていい、通わせていいという学校を見つけることが大切です。

複数の候補をもって最後まで悩んでみてください。今回の記事で、横浜翠陵高校が候補に入っていなかった方の頭の中に、ほんの少しでも選択肢として名前が残ってもらえると嬉しい限りです。

私たちも、色々な情報を集めて、地域の皆様に提供できるように邁進してまいります。

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