今回は英語の定期テストで9割を獲得するために、必要な勉強法を紹介していきます。最近は指導要領で決められた、中学校で習う内容が難しくなったこともあり、定期試験で高得点をとるのが難しくなっています。
前日に頑張って英単語を暗記する程度では到底戦えないというのは、一度でも定期テストを経験した中学生ならだれもがわかるでしょう。大前提として、日頃から少しずつ準備を始めておくことが大切です。
それに加えて、ここでは試験3週間前から始める英語の試験勉強の方法を紹介していきます。
用意するもの
学校の教科書
説明はいらないでしょう。学校の授業で使っている教科書を用意してください。もちろん家でも使うので「置き勉」はNGです(笑)
4線ノート
市販の4線ノートを用意しましょう。二冊用意するのをお勧めします。物にはあまりこだわらなくても良いですが、オススメは15段のものです。
これから中学・高校と英語を勉強していく上で、ある程度狭いスペースに綺麗な英語を素早く書く能力は必須です。
15段なら中学生にとってはちょうどよいでしょう。一冊はひたすら書くための練習用に。もう一冊は、あとで説明する本文ノート作成に使います。
教科書ガイド
これは、この記事の勉強法を進めていく上で欠かせない教材です。教科書に完全に準拠した教材で、教科書本文から欄外の細かい英文まで、日本語訳が載っており、文法事項の説明も書いてあります。
QRコードが付いていてリスニング対策もできるし、定期テスト対策の問題も載っています。値段が一冊2500円(税抜き)と少ししますが、それでも手に入れて一年間使いこなしたい教材です。
日本語訳を見る為だけでなく、QRコードを使ってのリスニングや定期試験対策問題のページなど、存分に使い倒しましょう。
この記事で紹介する勉強法は、とにかく教科書の本文と格闘していきます。ただ、教科書に出てくる全ての単語と文を暗記しても、定期テストで9割をとるのは難しいでしょう。
やはり、問題を解いていかなければ成績は上がっていきません。自転車の乗り方を暗記しても実際に乗ってみないと乗れるようにはならないのと同じです。
実際に穴埋め形式や並べ替え問題で出題されたときに自分の知識をどれだけ使いこなせるか。そのトレーニングが必要です。
もちろん、書店でも教材は売っていますが、学校でワークがあるのならまずはそれだけで十分です。とにかく間違えた問題は何度も反復するように、ノートに解いていきましょう。
勉強法
3週間前~2週間前
教科書本文をノートに写す
まず、教科書本文をノートに写していきます。この作業は一見無駄のように見えますが、後々ものすごい効果を発揮します。やってみるとそれほど時間がかからないので、この記事で紹介している勉強法に慣れてきたら、テスト対策に入る前の段階からコツコツ進めるとよいでしょう。
この時、教科書の本文はノートを見開きにした形の左側に書くようにしましょう。なぜならこの後、右側に日本語訳を書いていくからです。
オススメなのは、学校でUnit4の勉強をしたら、その期間に教科書本文をノートに書き写してしまうことです。
学校の授業進度に合わせて勉強を進めていく方法はこちらの記事でも紹介しているので見てみてください。
日本語訳をノートに書く
教科書本文(英語)を書き終わったら、今度はその右側にそのページの日本語訳を書いていきます。この時、注意点は日本語訳を英文の下や上に書かないことです。理由はこの本文ノートは日本語訳を英文に訳す確認テストをするのに使うから。
必ず見開きのページを用意して、左に英文・右に日本語訳というレイアウトになるようにノートを作りましょう。
本文を暗記する
ノートの用意ができたら、ここから教科書本文の暗記作業に入っていきます。理想は学校進度に合わせて「本文ノート」を作り、その場で暗記していく方法です。
3週間前から準備に取り掛かることができれば、試験範囲だけどまだ学校で習っていないという範囲もあるはずです。本文ノートが完成した単元からどんどん暗記していきましょう。
スタートは時間がかかるので、「1文ずつ」、「3文ずつ」、「5文ずつ」というように区切って進めていくと良いですね。そして、最終的には教科書1ページ分をまるまる日本語から英語に訳せるようにテストをしていきます。
かなり大変な作業ですが、確実に英語の力をつけてくれます。初めはなかなか覚えられなくてイライラするときもあると思いますが、必ずできるようになるので根気強く繰り返しましょう。
2週間前~1週間前
問題を解く
試験まで2週間を切ったら、学校ワークや塾のワーク、市販のテキストを使って試験範囲の内容の問題を解いていきましょう。
確かに「本文ノート」は効果絶大ですが、暗記だけしていては高得点はとることができません。教科書内容をインプットしても、アウトプットの練習をしていないからです。穴埋め形式の問題や英単語を並べ替える問題に当たった時に、覚えた知識を発揮できるように、問題を解くトレーニングが必要なのです。
この記事では「本文ノート」と分けて書いたのですが、理想は本文ノートでUnit4-1を覚えたら、ワークのUnit4-1を解くという方法で進められると良いです。覚えた知識を使ってワークを解く。この繰り返して確実な英語力と、問題を解く力が同時並行で身についていきます。
数日前~直前
定期テストまで1週間を切り、残り時間も少なくなる頃までには、上に書いた本文ノートの暗記とワークは一周終えておきたいところです。
もう一度本文ノート
本文ノートの暗記とワークが一周終わったら、もう一度本文ノートの英作文(日本語のページを見て自分で英語に訳す)を試験まで直前まで続けていきましょう。
最後に間違えた問題を
そして、最後は英単語の仕上げです。多くの中学校の定期テストで、英単語を書く問題が出題されます。正しいスペルで試験範囲の単語を書けるようにして、当日の試験に臨みましょう。
それと並行して、ワークを一周解いて間違えたところをもう一度解くことができたら対策は完璧です。一回目に解いて間違えた問題を再び解いてみましょう。
そこで間違えたら、もう一度覚え直しをして、出来るようになるまで繰り返します。「このくらいでいいや」は一番の敵。最後までやり切りましょう。
英単語はどうするか
ここからは試験に確実に出題される英単語について見ていきます。もちろん、本文ノートを作って暗記する最中に、書けない単語は出てくると思います。
その度に何度か繰り返し書いて、書けるようにしていきましょう。それでも、試験前日には自分で単語テストをして万全な状態でテストに挑みたいです。
本文ノートで一緒に覚える
本文ノートを作った時にその単元の英単語も一緒に覚えてしまう方法があります。ノートの下2行分くらいを単語用に空けておいて、そこにその単元の英単語を書いていく使い方です。
本文テストと同じように、単語も日本語のページを見て英語に訳すことで、こまめに単語の勉強を組み込むことができます。
英単語専用テストを作る
もしくは、別の紙を用意して、単語テストを用意しても良いでしょう。国語の感じや英単語はとにかくまずは覚えることが目的なので、やりやすい方法で良いと思います。
ただ、ここで注意したいのは、暗記テストやノートを作ることが目的になってはいけないということです。せっかくノートや暗記テストを作っても、それを完璧に回す時間がなかったら意味がなくなってしまいます。
余り見栄えにこだわらず、スピード感をもって暗記用のノートはつくるようにしましょう。
まとめ
ここまで英語の定期テスト対策につかうものと、やるべき勉強法を紹介していきました。もう一度おさらいしていきます。
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日常学習本文ノート作成
学校の授業でUnit4を習ったら、すぐにUnit4の本文ノート作ってしまいましょう。この時、学校ワークの同じ単元もノートに解けたら最高です。
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3週間前本文ノート暗記
おそらく、まだ試験範囲の授業が進んでいる頃です。本文ノートを作成しつつ、範囲になる単元の日本語のページを見て英語に訳す「本文テスト」を繰り返していきましょう。
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2週間前ワーク演習
本文ノートと並行して、ワークを解いていきましょう。間違えた問題は繰り返して完璧になるまで解き直します。
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1週間前もう一度本文ノート暗記・ワークの解き直し
直前ではもう一度試験範囲内の教科書本文テストをします。それと同時に、ワークで間違えた問題ももう一度確認しておきましょう。
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前日上に書いた対策+英単語の完成
ここまで順調に来ていれば、英単語はある程度かけるはずですが、もう一度フルチェックをかけます。万全で臨みましょう。
もちろん、これは理想の形です。実際には部活があったり、この通りに進めることができる人は少ないはず。それでも、ここを目指してやることが大切です。
定期試験のたびに、「これだけやったんだ!」と思えるほど勉強できた人はその先の入試でも、さらにその先でも絶対大丈夫です。
これを読んでいる人は、頑張るべき時に頑張れる人であってほしいと思います。
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