以前、息子さん二人が塾無しで県立相模原高校(県相)に合格したという保護者の方に、塾に来ていただいたことがあります。
そのときに使っていた過去問題集を塾に寄付してくれて、いろいろな実体験も聞くことができました。(↓縁起の良い過去問)
この記事では、神奈川県の公立高校入試において、学習塾に通わずにトップ校に合格することは可能なのか、考えていこうと思います。
結論、可能です。もうここまでで再現性のある合格例があることを紹介してしまいましたね。
塾無しで県相に合格した二人には共通点もあったようです。教えていただいたことと、実際に学習塾で指導をしていて、感じることを紹介していきます。
前提条件
・学校の授業で理解できる
まず、学習塾に通わずに勉強するということは、新しく学ぶことのインプットは学校の授業で済ませるということです。学校の授業を聞いていて、わからないところがないというのが一つの目安になります。
・自分で読んで勉強できる
学力を上げていくには、覚えることは覚えて、反復トレーニングをしていく時間が必要です。その際にわからないことが出てきたら、まずは自分で参考書などを読んで解決することができないと、独学は難しいでしょう。また、学校の先生に質問しに行くことができるというのも、塾なしの受験では大切ですね。
・家での学習習慣,環境がある
強制的に勉強する環境を手に入れるというのが、学習塾に通う理由の一つだと思っています。塾に通わないとなると、自分で時間ややるものを決めて机に向かう必要がありますね。小学生のうちから学習習慣があるかどうかというのが基準の一つになりそうです。
残念ながら、中学生になってから学習習慣を作るというのはかなり難しいのです。中学入学から頑張りたいという場合には、まずは小回数でいいので、塾に行ったり、家庭教師などのサポートを受けることをオススメしま
先に紹介した、二人の息子を塾無しトップ校である相模原高校に合格している母さんのお話です。二人とも、通信教育の進研ゼミをやっていたそうです。重要なのはその取り組み方です。毎週決まった時間にやることが決まっていたそうです。そして、学校の授業に全力で取り組み、学校成績も高内申を確保していました。やる時間を固定する。忙しい中学生こそ、この習慣が学修を助けてくれます。 |
ネットの情報を駆使
家で勉強できる習慣が身についたとして、次にポイントになるのが情報面ですね。特に大手の学習塾に通うと、ものすごい量の情報が手に入ります。
高校受験は、中学受験ほど親の情報収集がカギを握るということはありません。(選択肢がそこまで多くないため)
ただ、周りの家庭がどのような考えて動いているのか。また、年によって変更がある入試制度はどうなっているのか。
このあたりのことをこまめに知るために、SNSを活用するのは非常に有効だと思います。X(旧Twitter)では、個人塾の先生をはじめ、地域の受験に特化した内容を発信している方がたくさんいます。
個人的なオススメは、以下の通りです。
■サイト
・カナガク
網羅性が半端ないです。
勉強犬先生がキャッチーな感じで受験情報をお届け
■SNS
・りんごくん@慧真館(X)
トップ校合格に向けての考え方を発信
あとは、この周辺から気になるところをフォローしていくと良いと思います。上記の方々は信頼できる方なので大丈夫ですが、中にはポジショントークが多い受験アカウントもあります。複数アカウントをフォローすることをオススメします。
保護者の方がやっているアカウントやブログもあり、非常に勉強になるものも多いです。
このサイトやYouTubeも、塾に通ってくださっている方にはもちろん、相模原の地域の方にお役立ちできるよう頑張りますね。
使えるサービスは活用
塾無しとはいえ、活用できるサービスはどんどん活用しましょう。私立公立問わず、高校の学校説明会では先生方が親身に相談に乗ってくれます。個別で事情がある場合などは特に、積極的に相談しましょう。
あとは、模試ですね。神奈川県下最大規模の神奈川全県模試がオススメです。公開会場で受験すると、特に中3の下期はたくさんの受験生の中で本番さながらに受験を経験することができます。
学習塾に通わないでメリットの一つは、周囲の受験生の存在を感じづらいところではないでしょうか。
成長するためには、適度なプレッシャーは必要ですからね。会場の雰囲気や、結果一覧表の受験者数などを見て、自分が競争の中にいるんだということを時折意識できると良いですね。
塾無し高校受験を決意した人は、使えるサービスは使いつつ、自分なりに考えて頑張ってください。保護者の方も、不安がお子さんに伝わらないように、情報収集はしっかりと行い、対話をしながら応援してあげてください。
あとは、お子さん自身が不安と上手に付き合うことができる安定したメンタルをキープすることも欠かせません。保護者のサポートを受けながら、自分で自分の精神状態や志望校までの道のりを客観的に見れる子が独学で受験勉強を進めていけると感じます。
「客観的に」というのはあくまで中学生のレベルで大丈夫です。自分なりに、「今は○○だから、今週は~しよう」というように、考えて勉強を進められると、トップ校合格が近づいてきますし、入学後も学び続けられます。
公立のトップ校は、制約が少ない中で自分で勉強をする力が求められます。塾無しで相模原高校に合格した二人は、そこからまたもや塾無しで横浜国立大学(横国)に合格しています。 相模原高校には自習室のほかに、職員室前に“攻め机”をよばれるスペースがあります。壁はホワイトボードになっており、先生を捕まえて質問ができるようになっています。 自分で学ぶ力を身に着けて合格すると、入学後も確実に力をつけていける環境ですね。 |
塾無し高校受験、ハードルは高いですが合格以上に得られるものが大きいです。応援してます!
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