【私立高校訪問】相模原からの併願候補、八王子実践高校の説明会に参加してきました。

query_builder 2024/10/03
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八王子実践高校について紹介していきます。東京都にある学校ですが、JR八王子駅からバスで通えるということもあり、在籍生徒数の10%ほどが相模原市をはじめとする神奈川県内からの通学ということです。公立高校が第一志望の人の併願校として候補にあがる高校です。内申基準などもまとめていますので、ご覧ください。

先日、保護者の方から「麻布大附属以外だと、併願はどこの高校がいいんですか?」というご相談を頂きました。その塾生は麻布大附属高校のラインには達しているのですが、他の学校も含めて比較検討したいということでした。


相模原市という場所が神奈川県の北にあり、県内で考えると、オール3とオール4くらいの成績の人は併願校を選ぶのに苦労することが多いです。そうなったとき、東京都に目を向けると、八王子実践高校が候補の一つになってきます。

アクセス

八王子実践高校はJR八王子駅から徒歩13分で到着します。そのため、JR横浜線を使って神奈川県内からの通学者も毎年一定数います。学校までで考えてもJR相模原駅から30分かからない程度で行くことができます。JR相模線沿いの人も同様に通学圏内だといえます。



3つのコース

さて、まずはコース設計から確認していきましょう。入学時に、特進コース選抜コース総合進学コースに分かれます。



特進コース

国公立大学や難関私立大学への進学を見すえて、勉強するコースです。大学への進学率は87%となっており、そのうち8割以上は一般入試を受けています。2023年度のGMARCHの合格者は27名となっており、入試方式はわかりませんが、慶応義塾大学に1人、東京理科大に3人合格者が出ています。また、国公立大学は東京都立大学に1人を含む、全体で7名の合格が出ています。難関私立大学を目指したいという人は特進コースを目指したいですね。国公立への合格者数はこれからに期待というところでしょうか。



選抜コース

一番多くの生徒さんが学んでいるコースです。この記事を読んでいる方は神奈川県内からの併願校をお探しの方が多いと思います。多くの方がこのコースということになるのではないでしょうか。78%ほどの生徒さんが大学に進学、15%ほどが専門学校や短期大学に進学しています。7割以上が何らかの推薦で年内に進路を決めているということでした。



総合進学コース

総合進学コースは希望の進路に合わせて、2年次からさらに4つのコースに分かれます。3割ほどは専門学校に進んでやりたいことへの専門性を深めます。4年制大学に進む人も、指定校推薦を使う人が多く、推薦で進路を決める人が9割を超えており、一般受験は珍しいということになります。


先進科学

東京工科大学や日本工学院八王子専門学校と連携して、理系の中でも主に工学系の分野の専門性を深めていきます。


看護医療

ena看護と連携しながら看護系の進学準備を進めます。看護系の大学や専門学校に合格するための勉強をするため、看護実習などがあるわけではない点に注意が必要です。小論文指導や面接指導まで行われるため、すでに看護系の道へ進みたいという目標が明確になっている人には魅力的なコースです。

国際教養

拓殖大学の外国語学部・国際学部と連携しながら英語の学びを深めます。英語だけでなく言語としての日本語への理解を深める取り組みも重要視されています。イングリッシュキャンプという英語漬けの2泊3日のイベントも用意されています。


総合教養

日本工学院八王子専門学校と連携して授業が行われます。幅広い資格取得をめざします。主にスポーツへの興味を学びにつなげることができる環境だというお話でした。


校内塾のJ-Plus

今回の説明会でも前面に押し出されていましたし、パンフレットでも前半に出てきます。放課後に塾に行かずに、学校内で勉強のサポートをしてもらえるというシステムです。集団講義の難関J-Plusタブレット学習の個別J-Plusに分かれています。


※特進コースには個別J-Plusはありません。


難関J-Plusは、専念型という放課後すぐに始まる時間帯と、部活動両立型という18:30から始まる時間帯を選ぶことができます。


個別J-Plusは週2コマのタブレットでの演習で、どちらかというと補習に近いイメージです。特進コースに個別J-Plusがないのはそのためでしょう。


希望制で、もちろん学費とは別で費用がかかるものです。外部の塾や予備校に通うことも可能なのですが、下級生のうちの学習サポートには便利だと感じる人も多いようです。


特進コースの1年生は半分くらいが難関J-Plusを受講しているということでした。しかもそのうちの7割は部活動両立型だそうです。移動しなくてよいというのは、特に下級生のうちは大きなメリットだと思います。


進級していくにつれて、外部の予備校に移ったりする人もいるのだと思いますが、利用している生徒さんからは良い反応も多いそうです。


内申基準

さて、最後に八王子実践高校に入学するための内申基準をみていきます。


9教科の評定に1がないことが条件です。ただし、特進コースは5教科については3以上ということです。また、3年時の欠席が10日より少ないことも条件です。


なお、一般入試Bは都外生にのみ認められる形式です。よって神奈川県から受験する場合には使用できる入試方式です。


 進学コース 

J特進

推薦(専願) 5教科=22/25
※検定や課外活動への取り組みで加点あり
一般入試A(筆記試験) 5教科=23/25
一般入試B(書類選考) 5教科=23/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
第一希望は+20点


特選

推薦(専願) 5教科=21/25
※検定や課外活動への取り組みで加点あり
一般入試A(筆記試験) 5教科=22/25
一般入試B(書類選考) 5教科=22/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
第一希望は+20点



特進

推薦(専願) 5教科=21/25
※検定や課外活動への取り組みで加点あり
一般入試A(筆記試験) 5教科=22/25
一般入試B(書類選考) 5教科=22/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
第一希望は+20点



 選抜コース 

推薦(専願) 9教科=31/45
または
5教科=17/25
一般入試A(筆記試験) 9教科=32/45
または
5教科=18/25
一般入試B(書類選考) 9教科=33/45
または
5教科=18/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
面接あり


 総合進学コース 

推薦(専願) 9教科=28/45
または
5教科=16/25
一般入試A(筆記試験) 9教科=30/45
または
5教科=17/25
一般入試B(書類選考) 9教科=31/45
または
5教科=17/25
オープン受験 当日の学力試験で合否判断
面接あり


〈加点項目〉

2ポイントA:英検・漢検・数検 準2級以上
1ポイントB:英検・漢検・数検 3級

C:生徒会役員・委員会(在学中1回、実行委員含む)、部活動3年間継続(クラブチームもおおむね認める)、3年間無欠席、縁故(祖父母・両親・兄弟姉妹が八王子実践の卒業生・在籍生)

J特進・特選はAから2ポイント。もしくはBから1ポイントの合算なし。


特進はAから2ポイント。もしくはBから合計2項目までで最大2ポイント。


選抜・総合進学はAから2ポイント。もしくはB・Cから合計2項目までで最大2ポイント。




神奈川県内の人の併願方法について

上の表で紹介した4項目のうち、神奈川県の入試制度で併願確約と呼ばれるものが一般入試A(筆記試験)一般入試B(書類選考)です。「一般入試」という名前はついていますが、上記の内申基準を上回っていて、中学校の先生と高校との間で入試相談が行われていれば、基本的に不合格になることはありません。


書類選考の方が若干内申基準が高くなることが多いです。八王子実践高校も同じ傾向です。


コロナ禍以降、神奈川県内では併願の場合、内申基準を上回っていれば、出願時の作文の提出をもって合格を出すという、書類選考が増えてきています。


公立高校入試の直前に併願校の試験を受けに行かなくてよいというのは受験生とって大きなメリットとなっています。


昨年度の入試において、神奈川県から併願で受験した生徒は約320名、そのうち100名ほどは一般入試Bの書類選考を選んでいるそうです。残りの200名以上は筆記試験ありの一般入試Aを選択しているということでした。


これには理由がありました。


神奈川県内の私立高校にならうように、八王子実践高校も書類選考を取り入れたということなのですが、よく募集要項を読んでみると作文は出願時に郵送ではなく、試験日に受験生本人が提出と書かれています。


入試担当の西田先生にお話を伺うと、あくまで試験なのだから受験生が学校に来ないのに合格を出すのはよろしくないというのが東京とのスタンスだそうです。


私立高校でも、自治体によって考え方が異なるんですね。そうするとたしかに、「どうせ学校に行くなら試験慣れしておこう」という受験生が多くなりそうです。


もし八王子実践を併願校として選択して、なおかつ体力に不安がないのであれば、併願は筆記試験ありの一般入試Aでも良い気がします。チャレンジ受験をしても特に損することはない制度なので、意欲のある人は積極的に上のコースを狙って出願することをオススメします。


以上、併願の制度が若干神奈川県内のものと異なるというお話でした。



学力レベル的には、冒頭にお話ししたように、麻布大附属高校には少し届かないが、通える範囲で併願校を探しているという人にはぜひ一度候補に入れていただきたい学校です。


気になる方は調べて、説明会などに参加してみてください。

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