神奈川県公立高校入試の社会の問題には必ずと言っていいほど毎年地形図の問題が出題されます。問2の日本地理の大問ですね。
国土地理院が発行している地形図がもとになった問題なのですが、中学生で触れる地図は多くが8方位です。
そして、縮尺は2万5千分の1か5万分の1の二つが出題されます。ただ、日本全国の入試問題を解いていて感じるのは、9割方は2万5千分の1からの出題です。
5万分の1の方が、広域を表示できる分2万5千分の1に比べて詳細に表せなくなってしまうので問題が作りづらいという事情もあるでしょう。
縮尺の違いが、標高を表す等高線の問題にもつながってくるので、この地図の違いの区別は非常に大切です。
さて、この単元で必ずと言っていいほど出題されるのが、「地図上の○㎝は実際の距離では何mか」という距離に関する問題です。
例えば、2万5千分の1の地図であれば、現実世界を2万5千分の1に縮めたものなので、実際の距離に直すには、2万5千をかけてあげればよいことになります。
2万5千分の1の地図の1cm=実際の25000cmとなるわけです。これをm(メートル)に直すと、250mになります。
2万5千分の1の地図の1㎝は250mです。問題を解く経験を積んだ受験生だと、わざわざ計算をせずに覚えてしまっていると思います。
ただ、ここで注意が必要です。
もしかしたら、今年あなたが解く入試は5万分の1の地図かもしれません。もしかしたら今までに見たことがないような見た目の地図が出題されるかもしれません。
こんな時に、原理原則が大切になります。「1㎝=250mだ!」と丸暗記している人と、「なぜそうなるのか?」を考え理解している人とでは、偏差値の伸びや最終的な学力も変わってきます。
縮小した倍率で再びかけ算をする。このことを理解していないと、例えば相模原高校や厚木高校を受験する時の特色検査でひねった問題を出されたときに太刀打ちができないということも出てきます。
縮尺の話ではありませんが、過去の入試問題には、東西南北の向きが異なる地域の観光案内マップが出題されたことがありました。「上が北」と丸暗記をして深く考えてこなかった人にとっては苦しい出題でした。
神奈川県の入試、特に理科社会の入試問題では、頻繁に見た目を変えてきます。よくよく考えてみると必要な知識は基本的なものばかりなのですが、パターンで解いている人は得点できないようになっています。
日頃の学習から、「なぜそうなるのか?」という原理原則を理解するようにしましょう。その姿勢が主体性です。
社会の授業では「なぜそうなるのか」の理解を促すような質問をして、考えてもらうようにしています。
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